4~11月単体事業、食品が売上高60億円増、経常10億円増と好調-日本水産細見社長

日本水産は11日、年末記者会見を行い、細見典男社長執行役員、的埜明世取締役常務執行役員水産事業執行、関口洋一取締役常務執行役員ファインケミカル事業執行、大木伸介取締役常務執行役員食品事業執行が出席した。

細見社長は16年3月期業績見通し、中計「MVIP2017」の進捗などについて説明した。

上期実績は売上高3,215億円で15年度計画に対し進捗率50.6%、営業利益95億円・56.4%、経常利益109億円・59.1%、純利益67億円・64.7%。日水単体の4~11月の部門別事業は順調で、中でも食品事業は売上高1,475億円で前年比60億円増、経常利益は35億円で10億円増。食品、水産、ファインケミカルの3事業計は、売上高2,430億円で60億円増、経常利益75億円で横ばい。

15年度~17年度の『MVIP2017』の最終年度(18年3月期)の計画は売上高6,800億円、営業利益230億円。15年度はこれまでのところ計画より高い水準で推移しており、各年度計画と最終年度計画をしっかりやり切りたい。

主要事業の方向性は、水産事業が『資源へのアクセスを強め価値の最大化を図る、安定した利益を出し続ける事業構造に進化する』、食品は『収益基盤を強化するとともに、当社の強みを活かした成長分野を開拓する』、ファインケミカル事業は『機能性脂質R&D技術による競争力とEPA情報資産のフル活用により健康分野で抜群の存在感を示す』(つづく)