16年メーカー各社の方針②/味の素冷凍食品、冷食の評価を高め、他ジャンルに勝つ

<味の素冷凍食品社長・吉峯英虎氏>

上期国内事業の売上高は前期比横ばいの458億円だった。家庭用は減収、業務用は堅調。家庭用は弁当市場が縮小し苦戦したが、ギョーザ、若鶏から揚げが順調。業務用は、円安を背景に国内の餃子、タイのチキン加工品のコアに集中した。また、デザートも順調だった。

海外事業は520億円。120円水準の為替換算で海外事業が国内をやや上回るが、バランスは取れている。海外事業は米国だけでなく欧州も二桁成長している。

営業利益は国内が13億円と苦戦し減益。これは原料高、円安で4~6月が厳しく、家庭用が苦戦した。7~9月は前年をクリアし、これが下期に継続している。

足元の業績は前年を上回り、家庭用は「ザ・チャーハン」が牽引し好調。業務用も上期を上回るレベルで下期増収を見込み、海外も増収に。通期の売上高は国内事業が増収、海外事業は大幅増収。昨年はウィンザー社がないので直接の比較はできないが、既存ベースでも順調な推移だ。通期の営業利益は為替と原材料の状況は厳しいものの、7~9月がプラスになったように下期もプラスを予想、国内の営業利益は前年を上回り、増収増益の見通し。海外は買収費用などもあるが、当初の見通しより改善する。その費用の処理が終了した後は期待できる事業数値になる。

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