日清フーズ、神戸新工場設備活用し「大盛り」拡充、初の「超大盛り」も

日清フーズは、16年春の家庭用冷凍食品の新商品13品、リニューアル品3品、合計16品を3月1日、全国で発売する。4日、東京・丸の内のABC Cooking Studio ABC丸の内グランドで、岩﨑浩一社長らが出席し、商品発表会が開催された。

新商品・リニューアル品はすべて冷凍パスタ。ドライも含めた開発方針について岩橋恭彦取締役加工食品事業部長は①高付加価値製品の開発(差別化された商品開発)②新工場を最大限に活用した商品開発戦略–を挙げるとともに、マーケティング、開発、製造、販売、プロモーション、広告宣伝の一体化を進めるとした。冷食関連では①について「弾む生パスタ」に卵入り麺を採用し、麺質を改良、配合設計で差別化を図るとした。②については、昨年稼働したマ・マーマカロニ神戸冷凍食品工場の設備を活かし、新製品「大盛り生パスタシリーズ」「超大盛りシリーズ」を発売するとした。

同社によれば、個食パスタの15年上半期市場規模は前年比1.2%増と微増で推移。そうした中、大盛りと高価格帯の両カテゴリーが伸長しており、そこに向けて新商品を投入する。

個食冷凍パスタの大盛りカテゴリーは、10~9月ベースで見ると前年比6.3%増102.5億円ほどと伸長。また、男女別では15年4~9月で女性が63.7%と基盤だが、男性が前年比7.4%増、比率は36.3%と伸長しているという。そこで、メイン購入者となる女性向けに「大盛り生パスタ」から新商品を、カテゴリー伸長をけん引する男性向けに、新シリーズとなる「超大盛り」を発売し、大盛りのラインアップを拡充、市場のニーズに応える。また、パッケージも既存「大盛り」と統一感を持たせ、市場での存在感を示す。

「マ・マー大盛り生パスタ」からは「ベーコンのトマトクリーム」「ミートソースマッシュルーム入り」(各330g/335円=以下、価格は希望小売価格)を、すでに前倒しで1月20日に発売。現時点で非常に好調だという。そして業界初の400g「マ・マー超大盛り」では「ナポリタン」「カルボナーラ」(各400g/360円)を発売する。

両品はマ・マーマカロニ神戸冷凍食品工場で製造。最新鋭・高能力工場設備を活かし、大盛り商品も効率的に製造できる。また、家庭でのレンジアップ時も独自の製法で時間短縮を図っているという。

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