三菱食品3月期、統合後初の増収増益、実質売上高3.7%増

三菱食品が9日、発表した16年3月期連結業績は、2011年の4社統合後初の増収増益となった。一昨年の消費増税前にあった駆け込み需要反動減からの回復、sM等を中心に取引が総じて堅調に推移したこと等により、売上高は前年比2.0%増2兆3,831億円と増収。利益面では、物流費が増加したものの、売上総利益の増加により営業利益が10.7%増169億円、経常利益が5.7%増182億円、最終利益は投資有価証券売却益による特別利益などあり28.1%増125億円と増益となった。なお、売上高について、一昨年9月にCVs向け弁当製造ベンダーとの取引形態を変更した影響が約320億円、昨年9月に子会社・大分県酒類卸の株式を売却した影響が約70億円あり、実質売上高は3.7%増と上ぶれる。

セグメント別で、加工食品事業は増収増益。消費増税後の反動減からの回復、CVs、通販等との取引伸長、飲料類や麺類の好調もあり売上高は2.6%増7,570億円、営業利益は売上増による売上総利益増、販管費削減等で17.4%増44億円。加工食品のケース単価は前年比2.17%(48円)上昇し2,270円。「メーカー値上げなどあり足元で上昇トレンド」(鈴木大一朗取締役常務執行役員CFO)という。

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