中食(惣菜)に対する生活者実態調査 / 「家事を軽減」「食生活を豊かに」など半数以上が惣菜をポジティブに捉える【マクロミル調べ】
インターネット調査などを手掛けるマクロミルはこのほど、全国の20~69歳の男女2,000人を対象に、中食(惣菜)に対する生活者実態調査を実施し、結果を公表した。それによると、半数以上が、「惣菜は家事を軽減してくれる」「惣菜は食生活を豊かにする」と回答するなど、「惣菜」をポジティブに捉えていることが分かった。
同社は、女性労働力率や男性育児休暇取得率の上昇を背景に、中食(惣菜)市場の規模が年々拡大する中、生活者の惣菜の捉え方、利用実態など、生活者における「惣菜」の解像度を高め、市場把握の一助とするため、WEB調査を実施した。調査期間は2025年11月6日~8日の3日間。
実態調査では、惣菜の認識範囲、購入接点、購入時重視点など聞いた。
このうち、惣菜(店舗で購入し、店舗以外の場所で食べる調理済みの料理)の認識範囲を問う質問では、「飲食店のテイクアウト」「デリバリー専門店の食品」について、60%以上が惣菜と認識していることが分かった。「冷凍食品(レンジ調理)」「冷凍食品(加熱調理)」も、2人に1人は惣菜と認識。また「レンジ調理」(51%)と「加熱調理」(47%)の差は、4ポイントと小さく、冷凍食品は、調理方法による区別はされなくなっていくと推定されるとした。
購入接点を問う質問には、「スーパー」(83.2%)、「コンビニ」(50.5%)、「専門店」(37.9%)に次いで、「テイクアウト」(23.2%)がランクイン。うち、「ファストフード店以外の飲食店のテイクアウト」も9%に上り、ファストフード以外のテイクアウトも浸透し始めている様子が分かった。また「ドラッグストア」は15%。エリア別にみると、北陸地方では29%と突出しており、「クスリのアオキ」や「ゲンキー」など惣菜強化を掲げる地域のチャネル構造が反映されたと推察される。
上記の調査結果から、飲食店のテイクアウト(ウーバーイーツなどデリバリーも含む)も確実に定着しており、11.3兆円とされる2024年の惣菜市場規模(日本惣菜協会調べ)は、0.6兆円程度加算して把握する必要があると推計された。同社は、「ファストフード店のテイクアウト」を0.4兆円、「ファストフード店以外の飲食店のテイクアウト」を0.2兆円と推計。
〈栄養バランス、出来立てより「安心できるお店」を重視〉
購入時重視点(3つまでの複数回答形式で聴取)では、味、価格、手間削減、量、メニューという基礎的な価値が上位に入った。ただし、次いで高いのは「安心できるお店」であり、近年企業が注力している「栄養バランス」「出来たて・作りたて」を上回った。“安心感”が差別化となる可能性があるため、「惣菜」をキーとしたストアブランド全体の品質向上への取り組みも必要な局面に来ていると考えられるとした。年代別にみると、「安心できるお店」は40代以上で相対的に高かった。
惣菜に対する意識調査では、「惣菜は家事を軽減してくれる」(72.0%)「惣菜は食生活を豊かにする」(51.9%)と回答するなど、惣菜をポジティブに捉えていることが分かった。また、「惣菜は手作りより安上がり」が「惣菜はコスパが悪い」より高く、手間も含めて価格に対しては寛容になっている様子。「惣菜はできれば利用したくない」は19%。
不安要素としては、「惣菜は味が濃い」「惣菜は添加物が気になる」が上位。「信頼できるお店の惣菜を買うようにしている」が49%、「惣菜を目的に行くお店を選ぶことがある」が39%に上ることから、惣菜の差別化店は、“店舗や作り手に対する信頼”という情緒的な要素まで広がりつつあるとみられる。品質への信頼をどのように醸成するか、今後の重要な戦略になっていくと思われるとした。
またスーパー、コンビニ、ドラッグストア、専門店のお気に入りの「惣菜」を問う質問には、惣菜で定評のある「ヤオコー」は、「イオン」に次いでスーパー内で2位。「ヤオコーのおはぎ」など、品目特定率も55%に上った。また「イオンの唐揚げ 唐王」など、品目だけではなくブランドまで挙げる回答者も存在しており、惣菜カテゴリーもプライベートブランド同様、ブランド化できる可能性が示唆された。







