2025年の国内冷凍食品市場は8,577億円、4年連続で過去最高更新 / 消費量は初めて300万トン超に

日本冷凍食品協会は4月16日、2025年1~12月の冷凍食品国内生産量(速報値)を公表した。

〈工場出荷額は8,577億円、4年連続で過去最高額を更新〉

国内生産量は前年比2.4%増の157万4,172トンと順調に推移し、前年を上回った。

金額(工場出荷額)ベースでは、6.4%増の8,577億円と7年連続で増加し、調査開始以来過去最高額を4年連続で更新した。

家庭用は数量ベースでは2.8%増の76万385トンと3年ぶりの増加、金額では9.6%増の4,458億円で2年連続のプラス。

業務用は、数量ベースでは1.9%増の81万3,787トンで2年連続のプラス。金額でも3.1%増の4,119億円と5年連続で増加した。

業務用と家庭用の比率について、数量ベースでは、業務用51.7%、家庭用48.3%(前年51.9%、48.1%)となり、3年連続で業務用が家庭用を上回った。金額ベースでは、同48.0%、52.0%(49.6%、50.4%)となっており、引き続き家庭用が業務用を上回った。

〈冷凍食品の品目別生産量ランキングはうどん、コロッケ、餃子がトップ3〉

品目別で、小分類の品目別生産量における上位20品目では、引き続き、「うどん」が1位となり、7年連続のトップとなった。以降、2位「コロッケ」、3位「ギョウザ」、4位「炒飯」、5位「中華めん」、6位「カツ」、7位「パスタ」、8位「ハンバーグ」、9位「ピラフ類」、10位「たこ焼・お好み焼」で、上位5品は前年と同様の順位であった。

大分類の品目別生産数量では、大半を占める「調理食品」が2.8%増、給食向けのゼリーなどが好調に推移したことで「菓子類」が3.7%増、「畜産物」3.3%増が順調に推移した。一方、昨年好調だった「農産物」は2.2%減、「水産物」7.6%減となった。

小分類の品目で前年に対し目立って増加したのは、「カツ」が17.0%増、「ピラフ類」が16.7%増、家庭用の好調により「ギョウザ」が13.0%増。

一方、減少したのは、「炒飯」が10.6%減、「中華めん」が1.9%減。なお、「中華めん」は従来「ラーメン類」と表記していたが、中華めんのラインアップの多様化を受け、よりわかりやすく表記するため今年から「中華めん」と改めている。「鶏唐揚げ」は7.3%減(ただし、各分類中の「うち~、その他の~」を除く)。

また今年から、「ワンプレート」の調査結果を公表。2025年のワンプレートの国内生産量は2万156トン、金額では135億3,500万円であった。なお、経年変化を追える状態を維持するため、ワンプレートを含めていた品目は含めた状態で従来通り記載し、ワンプレートのみ別途抽出している。

〈冷凍食品の消費量が初めて300万トン超に〉

日本冷凍食品協会では「冷凍食品国内生産量」「冷凍野菜輸入量」および「調理冷凍食品輸入量」の合計を冷凍食品の「消費量」としている。2025年の冷凍食品消費量は3.6%増の302万9,325トン。調査開始以来初の300万トン超となった。

同日、冷食協は都内で記者会見を行い、出倉功一専務理事が次のように語った。

「2025年度は数量・金額ともに前年を上回って推移した。
家庭用について、数年続いたコロナ禍は、メーカーにとっては特需に近い時期であった。コロナをきっかけに消費者間で冷凍食品の価値や魅力が広まり、現在はそれが定着してきているフェーズではないかと思う。
業務用も引き続き伸長が続いている。インバウンド需要に加え、人手不足による簡便調理ニーズの高まりによる影響が大きいと推測する。
当協会が行った消費者調査や今回の一人当たり冷凍食品消費量の結果を見ても、冷凍食品の簡便性やおいしさがしっかり評価されていることを感じている。来年以降もこのよい傾向が継続していくことを期待したい」

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近年の冷凍食品をめぐる情勢は、共働き世帯の増加や家族構成の変化、また飲食店や量販店の惣菜売場の多様化によって需要が増加しています。一方で、家庭用冷凍食品の大幅値引セールの常態化はもとより、原料の安定的調達や商品の安全管理、環境問題への対応など課題は少なくありません。冷食日報ではこうした業界をめぐるメーカー、卸、そして量販店、外食・中食といった冷凍食品ユーザーの毎日の動きを分かりやすくお伝えします。

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昭和47年(1972年)5月
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