14年のサントリーのビール類3%増、2020年までにシェア20%台にらむ

サントリービールは事業方針を発表した。2014年はビール類で前年比103%の6,531万c/sを販売した。15年も前年比103%の意欲的な計画を示した。水谷徹社長は記者団の質問に答えて「5年以内に、東京オリンピックの2020年までに、シェア20%台を何としても実現したい」と語った。(スピリッツ事業は次号掲載)

水谷社長は「100%を大手4社で割って25%。それがスタートラインだ。商品開発、営業の提案力、ブランド力、どれを取っても、4分の1以下の実力ではない。25%の横並びまでもっていきたい」と述べた。

14年は、ノンアルコールビールテイストを入れると、前年比103%の7,262万c/sで、5年連続で過去最高の販売量となった。「ザ・プレミアム・モルツ」は、11年連続過去最高の1,771万c/sで、同社推定のプレミアムビール市場約3,400万c/sの5割超を占める。「金麦」シリーズは前年比109%の3,632万c/sと、7年連続で過去最高となった。

「プレモル」の15年のブランド戦略は、本体強化に加えて、エールタイプの〈香るプレミアム〉を通年販売し、さらに「スーパープレミアムクラス」の新商品を発売する。本体は「今日は、プレモルにしよう。」を新キーメッセージに採用して、TVCMに加えて、屋外・バス停広告を強化する。1月24日から矢沢永吉さんの新CMを放映する。また、デザインをブラッシュアップして、高級・品質感を強化する。

「ザ・プレミアム・モルツ〈香るプレミアム〉」は3月3日発売、上面発酵酵母を使用した、爽やかな香りが特長のエールビール。昨年、5月に限定発売したもので「ゴールデンウイークから夏までの実績は85万c/sで目標の1.7倍となった。本体を購入したことない新規ユーザーが57%を占めた。新規華やかですっきりした香りが好評で、ラガーでない、新しいカテゴリーが望まれている」(水谷社長)。専用TVCMも投入し、全国の業務用で樽生を発売する。

「スーパープレミアムクラス」の新商品は「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム-醸造家の夢-」。「効率や生産性ではなく、うまさだけを追い求めた、醸造家たちの夢が詰まったビール。2014年に発足したサントリービールの第一号の新製品。象徴として、発売する。3月17日発売、305mlワンウェイ瓶、10L樽。アルコール5.0%。希少なダイヤモンド麦芽を使用し、トリプルデコクション製法、銅炊き仕込み。パッケージは高級感を持つオリジナル瓶で、黒とゴールドのシンプルなコントラスト。中味特長は「多重奏で、濃密」。

販売チャネルは当面限定し、コンビニエンスストア、料飲店、ギフトのみの販売。料飲店では、超達人店・高級店を中心に、約2,000店規模で展開する。「CVSでは310~320円の価格になる。やはり高いので、手にとってもらえるには、まず料飲店様で飲んでもらいたい」「数量を追わない。家庭用50万c/s、業務用20万c/s、合計70万c/sを計画としている」(水谷社長)。

「プレモル」は2月20日、数量限定の〈初仕込み〉、3月3日に〈香るプレミアム〉、3月17日に「マスターズドリーム」と矢継ぎ早の展開になる。15年の「プレモル」の販売計画は、ブランド計で前年比107%の1,900万c/s。うち家庭用(マスタードリーム含む)は116%の1,000万c/s、ギフトが112%の540万セットを計画。12年連続過去最高を目指す。

「金麦」シリーズは、前年比105%の3,825万c/sを計画。「中期的にエコノミー市場(発泡酒・新ジャンル)の№1ポジションを目指す」(水谷社長)。年間を通じて家庭の食卓や季節感をテーマにした販促活動を実施するほか、「金麦クリアラベル」は、のどごしの2月に中味・パッケージをリニューアル発売する。

ノンアルコールビールテイスト飲料「オールフリー」は、前年比105%の755万c/sを計画。商品パッケージや店頭で「プリン体0」の訴求を開始する。