9年ぶり新ブランド「アサヒ ゴールド」先行体験イベントを大阪で開催/期待の声に応え発売予定を前倒し、麦芽100%で“第2の柱”へ【アサヒビール】
アサヒビールは4月10日、大阪府吹田市のアサヒビールミュージアムで、麦芽100%のスタンダードビールとして9年ぶりとなる新ブランド「アサヒ ゴールド」の先行体験イベントを開催した。当初は今秋の発売を予定していたが、前倒しして4月14日に全国発売する。スーパードライに次ぐ新たなブランドとして育成していく。イベントは2部構成で、第1部では商品説明や開発背景、第2部ではお笑いコンビ「アインシュタイン」によるトークセッションと試飲を行った。
「アサヒ ゴールド」は、ビール愛好者を中心に、コクとすっきりした後味の双方を求める層に提案する。日常的に選ばれるスタンダードビールとしての定着を目指す。キーメッセージは「ココロは、ゴールド。」。販売は年内400万箱を目標とし、350ml缶・500ml缶をラインアップ。全国の主要チャネルで展開する。プロモーションではテレビCMに加え、WEBやSNS、交通広告などで露出を強化する。また、今回のイベントを大阪・吹田工場で開催したのは、生産拠点であることに加え、同社と大阪の結びつきを踏まえたもの。

第1部では松井茜人ブランドマネージャーと、佐藤清仁吹田工場醸造部長が登壇した。「アサヒ ゴールド」は麦芽100%で、従来品比約1.5倍の麦芽を使用し、旨みやコクを強化。一方で原料配合を調整し、渋みや雑味を抑え、「スーパードライ」と同じ酵母でコクとすっきりした後味を両立した。
松井氏は、開発の起点は顧客ニーズにあると説明。同社は2012年頃から味の顧客調査を継続しており、「後味」に加え「味わい」ニーズの高まりを受け、「コクとキレの黄金比」を実現した。こうした商品設計に加え、松井氏は「DXやAIの進展など社会環境が変化する中で、日常の小さな幸せが重視されている」とし、そうした思いからブランドを立ち上げたと説明した。
また松井氏は、スーパードライに次ぐ新たなブランドの創出について、松山一雄社長から「本気で挑戦しよう」との言葉があったことを明かしたうえで、「主力ブランドとして育てていく」と決意を述べた。

佐藤氏は、量産工程での味の再現に苦労したとしつつ、「コクと後味のバランスが取れたビールに仕上がった」と自信を見せた。
開発中にはサイバー攻撃によるシステム障害にも直面したが、部門横断で対応。当たり前の日常の価値を再認識する契機となったという。発売時期は当初2026年秋を予定していたが、期待の声を受け前倒しした。営業・物流・生産が連携し、タイトなスケジュールの中で発売に至った。
パッケージは、昇る朝日の輝きを表現したツートンカラーのゴールドを基調とし、「麦芽100%」の表示で中味の価値を訴求するデザインとした。第2部の試飲では、デザインを楽しんでもらえるよう缶で提供した。
第2部では「アインシュタイン」の稲田直樹氏と河井ゆずる氏が登壇し、「アサヒ ゴールドで!」と呼びかけ、来場者が「乾杯!」と応じスタート。抽選で選ばれた約40人が参加し、全国発売に先駆けて試飲を楽しんだ。
トークでは「日常の小さな幸せ」をテーマに、行きつけの飲食店の店主とのエピソードを語った。「おかわりタイム」では急いで飲み干す来場者に対し、「慌てなくて大丈夫」と声をかけ、会場は笑いに包まれた。







