13年肉加工品製造業1事業所の付加価値額は8.1%増-工業統計

経済産業省がこのほど発表した2013年の工業統計概要版によると、2013年の部分肉・冷凍肉製造業の事業所数は12年に比べ2.3%減の808カ所となり、肉加工品製造業では2.5%増の417カ所となった。ブロイラー加工品・冷凍ブロイラー、加工卵などを含むその他の畜産食料品製造業の事業所数は、1.1%減の748カ所となった。従業員数はいずれも増加しており、原材料使用額は各畜種での高騰を受け、全て2桁増となっている。一方、製造品出荷額はいずれも増加したものの原材料使用額の上昇分を転嫁できたかどうかには違いがあり、付加価値額は部分肉・冷凍肉製造業で減少し、肉加工品製造業では増加する結果となった。

部分肉・冷凍肉製造業では事業所数は減少したものの、従業者数は1.0%増の3万8,006人と増加した。原材料使用額は各畜種での相場上昇などにより15.4%増となり、一方で製造品出荷額は7.6%増にとどまったため、付加価値額が17.7%減と大きく減額している。1事業所当たりの付加価値額は15.7%減の2億9,800万円となった。

肉加工品製造業では、事業所数の増加に伴い従業員数は10.1%増加した。部分肉・冷凍肉製造業と同様に原材料使用額は16.1%増と大きく増加した。加工品では価格改定などの効果もあり、製造品出荷額も14.1%増となり、付加価値額は10.8%増加した。1事業所当たりの付加価値額は8.1%増の5億7,500万円となった。