10年後睨んだ新中計には若い力に期待し社長交替決断-日本ハム・竹添社長

【大阪発】既報の通り、日本ハムは4月1日付で、竹添昇社長が退任し、次期社長に末澤壽一取締役(専務執行役員食肉本部長)が就任することを決めた。13日、両氏は本社で記者会見を行い、社長交替の経緯や抱負などについて説明した。

竹添社長は、今回の社長交替について、自身が社長就任時にスタートさせた新中期経営計画パート4が、最終年度の数値目標に到達する見通しになり、同時に「4月から始まる新中計パート5は10年先をにらんだ入り口となり、将来に向けた骨太なビジネスモデルを構築する時期となる。そのためには若い力が必要と感じ、思い切って社長交替を決めた」と説明した。また末澤氏を指名した理由として、「食肉の営業経験が豊富で、加えて乳製品・水産事業の宝幸という倒産した企業を建て直した実績もあり、その後も食肉事業本部に戻り、海外事業を統括し、食品事業本部長としての実績を上げている。そして何よりも、素早い行動力とスピード感が最大の強みであり、新中計では大きな力を発揮してくれると確信している」と強調。さらに「国内競争の優位性とグローバル企業へ加速することが急務であり、シェアと営業力で圧倒的な力を持つ食肉事業に磨きをかけ、加工事業も引っ張ってほしい」と期待感を示した。