MLA豪州産牛肉産業予測、干ばつの影響で15年と畜・牛肉生産量は上方修正

MLA豪州食肉家畜生産者事業団は14日、ことし1月下旬に発表した豪州産牛肉産業予測を修正した。第1四半期の生産・需給状況を受けて修正したもので、今後四半期ごとにアップデートを行ってゆく。干ばつの継続によってこの3カ月間のと畜頭数は当初見込みよりも多く推移しており、結果、15年のと畜頭数・牛肉生産量の予測が引き上げられた。と畜頭数の多さは少なくとも第2四半期まで継続する見通しだが、その後は雨季に向かうにつれて先細りするとみられる。堅調な国際需要を反映して牛肉輸出量も上方修正されているが、それでも全体の輸出は記録的な実績となった14年を10.9%下回るとみられている。

今回の修正版の予測によると、15年の成牛と畜頭数は、前回予想から40万頭増加して820万頭(前年比11.1%減)に上方修正された。これに関連して15年の牛肉生産量は前回予想から11万t増加して230.1万t(うち牛肉226.3万t、仔牛肉3.8万t)と見込んでいる。また16年に関しても、成牛のと畜頭数は750万頭で前回予想から20万頭上方修正され、牛肉生産量も212.3万t(牛肉208.5万t・仔牛肉3.8万t)で同じく5.6万t上積みされている。