農政新時代キャラバン関東ブロック説明会を開催-農水省

農水省は8日、さいたま市中央区のさいたま新都心合同庁舎1号館で「農政新時代キャラバン関東ブロック説明会」を開いた。TPP大筋合意を受けて策定された「総合的なTPP関連政策大綱」と、16年度の事業、政府によるTPP影響試算の根拠などが、同ブロックの地方公共団体や関係団体に説明された。説明では、牛と豚のマルキン法制化に向けては、2月と言われているTPPの署名が行われた段階で法案が提出され、今国会で審議される予定であることが示された。

総論の後に開かれた畜産分科会の冒頭、生産局畜産部畜産企画課の水野政義課長(=写真)は、「畜産分野については、重要5品目の中で特に大幅な自由化の対象となっている。関税の大幅な削減、関税の割当額の決定など、他の5品目に比べても心配される声が強い。政策大綱をもとに、畜産分野に対してしっかりした対策を講じる。予算額を倍増以上にした畜産クラスターや、その他の支援、経営安定対策についても法制化を行ったうえで、補てん割合を引き上げるなど他の品目ではないような、充実した手当をしていく。これだけの対策を打つが、関税削減に対する対応が十分とは考えていない。継続検討項目もあり、本年秋に向けて政府内でも議論していく」とTPPの発効に向け、様々な施策をすすめることを説明した。