12月輸入は牛肉4.2万t、豚肉6.4万t、鶏肉4.1万tか-貿易速報から推計

2015年12月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は牛肉4.2万t前後、豚肉で6万4,000t前後、鶏肉4万1,000t前後と見込まれる。牛肉は、前月比で2.500t前後減少、豚肉は1,500t前後減少、鶏肉は1,500t前後増加と、各食肉とも11月輸入量と大きな変化はないもようだ。

財務省の12月の貿易速報によると、肉類の総輸入量は前年比7.3%増の21万4,105t、地域別には、米国は前年比10.9%増の5万5t、EUが43.8%増の2万7,166t、アジアが0.7%増の5万1,643t(うち中国2万443t、アセアン3万940t)、その他の地域(豪州、ブラジル含む)が1.2%増の8万5,291tとなった。前月比では全体で2,364t減少し、うち米国は1,933t減、EUは1,078t増、アジアで1,702t増、その他の地域は3,211t減と、各地域とも大きな変化はなかった。

12月の動物検疫数量は、牛肉が前年比13.8%減の4万2,714t、豚肉が16.3%増の7万7,992t(一部既報)、家きん肉が5.1%増の6万2,123t、家きん調製品が11.0%減の1万3,883tとなった。前月比では、牛肉で175t減、豚肉は301t増、鶏肉は1,683t増、家きん調製品は767t減と、動検数量も前月比では小幅は変化にとどまっている。

これらから推計すると、12月の牛肉輸入量は4万2,000t前後(豪州2万3,500t、米国1万5,000t、NZ1,000t、カナダ1,500t、メキシコ1,000t)が見込まれる。豚肉は6万4,000t前後(EUが2万3,000t、米国1万9,000t、カナダ1万4,000t、メキシコ6,000t、チリ2,000tなど)。鶏肉は4万500t前後(ブラジル3万1,000t、タイ7,500t、米国1,500t、その他500tなど)とみられる。また鶏肉調製品は3万7,000t前後の見込み。