伊藤ハムは売上高で過去最高、経常は7期連続で増益-伊藤米久HD宮下社長

伊藤ハム米久ホールディングス株式会社は12日、東京の兜倶楽部で決算会見を開き、宮下功社長が前期決算の概要とともに、2017年3月期のホールディング売上高は8,300億円、また統合のシナジー効果として営業利益で約10億円を見込んでいることを明らかにした。

宮下社長によると、16年3月期の伊藤ハムの決算は増収増益で、その要因として①アンズコフーズ社を子会社化したことによる売上と利益の増加、②食肉事業で堅調な相場推移の中で、数量が増加し売上を伸ばした。損益面では、販売数量の増加により総利益は増加したが、相場高の牛肉や輸入超過のブラジル産チキンで苦戦した、③加工食品事業でのハムソー、調理食品の販売が順調に推移し、製品ベースでは主力の「The GRAND アルトバイエルン」、「朝のフレッシュシリーズ」、調理加工食品ではハンバーグ、ピザ類の販売が順調に推移。販売チャネルではコンビニを含む中食・外食向け販売が大きく伸びた、④加工食品事業における原料事情が安定的に推移したこと、さらに一昨年秋に行った価格改定の効果が上半期まで反映されたこと–の4点を挙げた。前期の具体的な施策では、得意先へのプレゼン対応強化を目的に、目黒事務所に伊藤ハムクリエーションラボを開設した。また営業所の統合を関西方面で実施し営業の効率化を図った。