6月輸入は牛肉4.4万t、豚肉7.1万t、鶏肉4.6万tか-貿易速報から推計

2016年6月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は牛肉4万4,000t前後、豚肉7万1,000t前後、鶏肉4万6,000t前後と見込まれる。前月比でみると、牛肉は2,000t前後減少、豚肉は3,000t前後増加、鶏肉はほぼ前月並と見込まれる。

財務省の2016年6月の貿易速報によると、肉類の総輸入量は前年比4.4%増の22万8,756t、地域別には、米国は前年比12.5%増の5万5,950t、EUが19.7%増の3万108t、アジアが0.7%増の5万417t(うち中国1万8,288t、アセアン3万2,040t)、その他の地域(豪州、ブラジル含む)が2.1%減の9万2,281tとなった。また、前月比では全体で4,977t増加し、うち米国は2,334t増、EUは830t増、アジアで6,777t増(うちアセアンは5,752t増)、その他の地域は4,964t減と、その他の地域で減少する一方で、米国、アセアンが増加した。

6月の動物検疫数量は、牛肉が前年比7.5%増の5万5,606t、豚肉が5.5%増の8万9,252t(一部既報)、家きん肉が10.0%増の7万3,679t、家きん調製品が1.2%減の1万3,253tとなった。前月比では、牛肉で6,157t増、豚肉は5,848t増、鶏肉は4,880t増と大きく増加した。ただ、肉類全体の動検数量は24万6,571tで、財務省の肉類総輸入量を1万7,815t上回っており、この分は未通関に回ったと見られる。

これらから推計すると、6月の牛肉輸入量は4万4,000t前後(豪州2万3,000t、米国1万8,000t、NZ1,500t、カナダ1,000t、メキシコ500t)が見込まれる。豚肉は当初、動検数量から見て7万4,000t前後とみられていたが、一部で未通関に回ったことで7万1,000t前後(EUが2万5,000t、米国2万1,000t、カナダ1万6,000t、メキシコ6,500t、チリ2,500tなど)とみられる。鶏肉は4万6,000t前後(ブラジル3万6,000t、タイ8,000t、米国2,000t)とみられる。また鶏肉調製品は3万3,000t前後と見込まれる。