7月ハムソー生産は1.6%減4.7万t、工場稼働日の減少が影響か

日本ハム・ソーセージ工業協同組合(日本食肉協議会委託事業)が発表した2016年7月の食肉加工品生産量によると、ハム・ソーセージ類の生産量は前年同月比1.6%減の4万7,429tとなった。これは、暦の関係で平日が2日少なく、工場稼働日が少なかったことも要因の一つと考えられる。ただ、生産量だけをみると、5月以降、前年を下回って推移する厳しい状況となっている。

7月の生産量を品目別にみると、ハム類では、ロースハムは1.2%減、ハム類合計で0.9%減、ソーセージ類は、ウインナーが1.5%減、フランクフルトは2.1%減、ボロニアは2.9%減、ソーセージ合計では1.2%減となった。フランクは昨年は順調に伸びたが、6月から減少が目立つ。

一方、無塩漬ソーセージは9.2%増と好調。また、ベーコン類はベーコンが3.4%増、ショルダーが32.8%減、ベーコン類合計は1.3%増と、引き続き増加基調で推移している。なお、プレスハムは13.4%減と、二桁減となった。原料事情の好転でプレスから通常のハム類に移行したと考えられる。

その他では、ハンバーグ類は7.0%増、焼豚は9.6%増となった。

1~7月累計では、全体で0.1%増とわずかな増加にとどまり、うちハム類1.9%減、ソーセージ類0.5%増、ベーコン類2.4%増、プレス3.6%減となった。ハンバーグは12.0%増。