スターゼンG、加世田工場で「第1回豚マイスターグランドチャンピオン大会」開催 優勝は三沢ポークセンターの中村氏、次世代への技術の継承とモチベーションアップへ

競技では用意された半丸を大分割した後、部位カット(ロース、バラ、ヒレ、もも、かた)を45分間で仕上げた
競技では用意された半丸を大分割した後、部位カット(ロース、バラ、ヒレ、もも、かた)を45分間で仕上げた

スターゼングループのスターゼンミートプロセッサー(以下、SMP)は2月14日、鹿児島県南さつま市の加世田工場で「第1回豚マイスターグランドチャンピオン大会」を開いた。全国5工場から8人のマイスターが参加し、三沢ポークセンターライン長の中村祐太氏が優勝した。

豚部分肉マイスターは全国食肉学校から全国で278人、牛部分肉は138人が認定されている。このうちSMPに所属するマイスターは豚部分肉で60人、牛部分肉で31人と全体の4分の1近くを占めている。SMPはこの大会を品質向上と次世代への技術の継承、次世代へのモチベーションアップにつなげていくことにしている。

大会開催にあたり、SMPの三好円代表取締役社長は、「当社は安全、安心、高品質な商品を安定供給させるため、食肉処理技術の向上と、その継承を目的に、全国食肉学校が認定する部分肉製造マイスターを2010年から継続して受験し、取得することを進めてきた。この大会は、初の試みとして、当社の豚のマイスターで全国5工場から選び抜かれた8人の精鋭が結集して、日ごろ培った技術、衛生管理、ものづくりの情熱を競い合う大会として開催する。選手の皆さんは競い合い、刺激を受け合いながら高みを目指していただきたい」と、選手たちの健闘を祈念した。

スターゼンの横田和彦代表取締役社長
スターゼンの横田和彦代表取締役社長

また、スターゼンの横田和彦代表取締役社長は、「私も最初、営業所に配属され、豚枝肉をカットし整形してお客に届ける仕事をしており、皆さんの日頃の仕事ぶりをみて『本当にすごいな』と感じている。いま国内・海外でたくさんの食肉を販売しているが、一番大事なのは、鮮度としっかりとした規格。スターゼンが取り扱う食肉は海外からも高い評価を得ており、それを支えているのが皆さんである。皆さんを目標に、ものづくりの素晴らしさを大事につなげていく会社になっていきたい」とあいさつした。さらに、南さつま市の豪雨災害に対して、企業版ふるさと納税として1,000万円の寄付を行ったこと、加世田運動公園の野球場のネーミングライツ命名権を取り「スターゼンスタジアム」に決まったこと、市内の小中学校全校に牛肉を寄付し、大会前日に万世小学校で本坊輝雄市長や児童たちと一緒に給食を食べたことを報告した。

競技は、用意された半丸を大分割した後、部位カット(ロース、バラ、ヒレ、もも、かた)を45分間で仕上げた。大分割では切断面の水平さとともに深メス(深いナイフ傷)がないか、部位カットでは、規格の正確性、残骨付着の有無、ナイフワーク、作業姿勢、衛生管理、副産物仕分け、製品の取扱いなどが審査された。

審査の結果、優勝は三沢ポークセンターライン長の中村祐太氏、2位に阿久根工場ライン長の牟田真久郎氏、3位に加世田工場ライン長の福崎竜士氏が選ばれた。

審査講評で審査委員長の全国食肉学校の田中智洋教務部次長は、「1mm、1gを争うレベルの差だった。ただ、これが経営を支えており今後も皆さんの技術を発揮してほしい」と述べた。そのうえで、課題として、▽大分割する前に残毛や異物の付着状況を確認する▽大分割後と整形後ではロースの形が変わっていることを確認する▽整形は脂削りだけではなく残骨などをライン全体で製品のチェックができるようにする――ことを指摘した。

最後に横田社長は、「食肉加工メーカーのなかでも、良い意味で“肉屋”でありたいと思う。しっかりした技術に裏付けられたお客からの支持を得たいと思っている。経営理念に掲げている『食の感動体験を創造する』という仕事は、皆さんの仕事がベースになっている。皆さんを目指したいと思ってくれるような若い社員がどんどん続いてくれることを願っている」とマイスターの役割を強調した。

スターゼンは来年、牛部分肉マイスターによるグランドチャンピオン大会を開催、その後も数年おきに豚・牛のグランドチャンピオン大会を開くことを検討している。

スターゼン グランドチャンピオン大会参加者と横田社長(前列左)と三好SMP社長(同右)
スターゼン グランドチャンピオン大会参加者と横田社長(前列左)と三好SMP社長(同右)
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