アサヒグループ“免疫ケア”訴求商品をグループ横断で展開、「L-92乳酸菌」を新成長領域に

(左から)アサヒグループ食品 マーケティング三部 部長 大髙聡子氏、同社代表取締役社長 川原浩氏、同社ダイレクトマーケティング部 部長 岩崎琢也氏
(左から)アサヒグループ食品 マーケティング三部 部長 大髙聡子氏、同社代表取締役社長 川原浩氏、同社ダイレクトマーケティング部 部長 岩崎琢也氏

アサヒグループは、カルピス由来の乳酸菌「L-92乳酸菌」を使用した商品を拡充し、グループの新たな成長領域としていく。アサヒ飲料が6月発売した乳性飲料「守る働く乳酸菌W」に続き、アサヒグループ食品が8月28日にサプリメント「免疫ピース+(プラス)」(通販限定)、9月4日にサプリメント「ディアナチュラゴールドL-92乳酸菌&食物繊維」を発売した。秋にはアサヒビールが新商品を発売する予定。グループ横断で“免疫ケア”を訴求する成長市場に挑んでいく。

アサヒグループ食品は、8月24日都内で開催した新商品発表会で、川原浩社長がアサヒグループの素材「L-92乳酸菌」を活用した健康提案の取り組みの中で説明した。“免疫ケア”を訴求する商品については、既にキリングループや明治といった大手企業が先行して展開している。この市場にアサヒが本格的に参入していく理由について、川原社長は次のように話した。「この数年のコロナなどで、免疫機能の向上に今までにない注目が集まっている」「当社も“免疫ケア”商品を展開するプレイヤーとして市場を盛り上げていきたい」。

8月発売の機能性表示食品「免疫ピース+」(60粒、税込3888円)は、L-92乳酸菌とGABAを機能性関与成分としている。届出表示は、「本品にはL-92乳酸菌(L.acidophilus L-92)とGABAが含まれます。L-92乳酸菌は、pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)の働きを助け、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告されています。また、ホコリやハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減することが報告されています。GABAは、仕事や勉強に伴う一時的な精神的ストレスによる疲労感を緩和する機能があることが報告されています」。当面は、自社EC「カルピス健康通販」で展開する。

通信販売限定『免疫ピース+(プラス)』
通信販売限定『免疫ピース+(プラス)』

9月発売の機能性表示食品「ディアナチュラゴールド L-92乳酸菌&食物繊維」(30袋、税込2700円)は、L-92乳酸菌とグアーガム分解物(食物繊維)を機能性関与成分とする。届出表示は、「本品にはL-92乳酸菌が含まれます。L-92乳酸菌は、pDCの働きを助け、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告されています。本品にはグアーガム分解物が含まれます。グアーガム分解物は、善玉菌(ビフィズス菌)を増やして腸内環境を整えることが報告されています」。同品はドラッグストアなどで展開していく。

『ディアナチュラゴールド L-92乳酸菌&食物繊維』
『ディアナチュラゴールド L-92乳酸菌&食物繊維』

各商品は、6月発売の機能性表示食品の飲料「守る働く乳酸菌W」を含め、共通アイコン“わたしにピースな免疫ケア L-92乳酸菌”をパッケージに記載している。シリーズの統一感をもたせていく。