味作りとMBP®認知獲得注力「毎日骨太MBP®」/雪印メグミルク【食品産業技術功労賞】

第53回食品産業技術功労賞 商品・技術部門
第53回食品産業技術功労賞 商品・技術部門

1993年発売の乳飲料「毎日骨太」は、子供から年配者までをターゲットとしたカルシウム強化のミルク。その後、ヨーグルト、チーズ、スキムミルクとラインアップを拡充した。

2000年頃、ヒト試験で、乳の中から発見したたんぱく質MBP(ミルクベーシックプロテイン)に、骨の新陳代謝を改善し、骨密度を高める働きがあることを確認。2001年、「毎日骨太」シリーズへMBPを配合した。2002年、MBPを配合した特定保健用食品の飲料を通信販売で発売。しかし、販売チャネルが限られていることもあり、MBPの認知獲得は広がらず機能を伝えきれずにいた。

そこで市販市場でMBPの機能をうたえるものをと開発に着手し、2021年骨密度を高める機能があることが報告された機能性表示食品「MBPドリンク」(乳酸菌飲料)を発売した。MBPの価値を伝える商品となり、その効果が「毎日骨太」にも波及して、シリーズ商品の販売は現在順調に推移している。

2023年、「毎日骨太」シリーズは発売30周年を迎えた。ラインアップも増やし、幅広い世代のカラダづくりをサポートしている。

この「毎日骨太MBP®」は、第53回 食品産業技術功労賞「商品・技術部門」を受賞した。

なお「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2023年時点)。

「第53回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)は、一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美、独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興、日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛、食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹。

〈食品産業新聞 2023年12月4日付より〉

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発行:
昭和26年(1951年)3月1日
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