ハーゲンダッツ「ザ・ミルク」が人気、計画比132%ペースで売上伸長/20~30代女性支持、顧客獲得担う
ハーゲンダッツの「ザ・ミルク」が人気を集めている。「ザ・ミルク」は今年3月に発売され、通年で販売する定番フレーバーのひとつとして新たにラインアップされた。希望小売価格は351円(税込)。
〈通年販売となった「ザ・ミルク」、売り上げも好調〉
ハーゲンダッツ「ザ・ミルク」は、北海道・根釧地区のミルクを使用し、ミルク、砂糖、卵黄、塩の4つの素材で作った「シンプルに贅沢に味わうミルクアイスクリームの決定版」として発売。年間通じて販売する基幹品のひとつとし、それまで販売していた「リッチミルク」と差し替えた。
ハーゲンダッツジャパンのマーケティング本部は「今年3月発売のミニカップアイスクリーム『ザ・ミルク』が、計画比132%のペースで売上を伸ばしている。特に20・30代の女性からの支持が高い」とコメントした。

同社では、基幹品をハーゲンダッツブランドの価値を体現する存在と位置付けている。
季節ごと発売する新商品が、新規購入者やライトユーザーを取り込む役割があることに対し、基幹品はリピート購入を獲得する役割をもたせている。
〈「バニラ」との差別化ポイント、相乗効果も〉
基幹品には圧倒的売上No.1の「バニラ」がある。「バニラ」は、マダガスカル産のバニラビーンズを使用した甘く豊かな香りが特徴。これに対し「ザ・ミルク」は、圧倒的なミルク感と、すっきりとした後味が特徴で、同じ白いアイスでも、ミルク本来の味わいを楽しみたい人をターゲットにしている。
「ザ・ミルク」は広告効果もあってトライアル購入を大きく取り込み、一部の店では「バニラ」と並べて販売(食べ比べ推進)する場面もあった。ミニカップは値上げ以降、店頭で回転が鈍っていたが、「ザ・ミルク」を目的に売場に来た人が、既存品を目にし、手にする機会となり、商品の回転が回復してきたという。原材料がシンプルな商品が好きで、ミルク好きな人のトライアル獲得を一層進めていく方針だ。
同社は「『ザ・ミルク』は来年も育成を強化し、コミュニケーションと店頭施策を予定している」とコメントした。







