伊藤園は13日、耕作放棄地などを積極的に活用して新たに大規模な茶園を造成し、「お~いお茶」専用茶葉などの茶葉を生産してもらう「新産地事業」の展開地区に、今年から佐賀県(太良地区)を加えて展開を開始していることを発表した。

国産緑茶(荒茶)生産量の約4分の1を扱う同社は、「茶産地育成事業」を通じて高品質な国産緑茶原料の安定調達や生産の効率化などに取り組み、その茶園総面積は1200haを超えている(17年4月末)。

茶畑づくりから始める「新産地事業」は、01年より宮崎県都城地区で展開を開始し、大分県、鹿児島県、長崎県の各地で「お~いお茶」専用茶葉などの茶葉を生産している。今回新たに佐賀県が加わることで「新産地事業」の展開地区は5県7地区に拡大した。

佐賀県では、北部九州を中心に運送・倉庫業を営む企業が設立した農業法人が、茶園および荒茶工場の運営を行う。また、この農業法人に対し、地方銀行が農業生産の規模拡大・事業成長等を支援する農業ファンドを通じて、佐賀県内で初となる出資を行っている。この出資は、耕作放棄地を活用した茶園の拡張や関連機械の購入などに充てられる。

伊藤園は、新たに展開した佐賀県を含め、「契約栽培」と「新産地事業」を合わせた「茶産地育成事業」の茶園総面積を18年4月末に1400ha、そして将来的に2000ha規模を目指すとしている。日本を代表するお茶のリーディングカンパニーとして、引き続き「茶産地育成事業」を積極的に推進する考えだ。

〈食品産業新聞2017年10月23日付より〉