キリンの健康技術研究所はこのほど、プラズマ乳酸菌摂取による免疫活性維持効果とインフルエンザウイルスに対する反応性向上を確認した。

同社はこれまでプラズマ乳酸菌の摂取が、風邪・インフルエンザ様症状の発症率を低下させ、重症化を防ぐことを複数のヒト試験で確認してきたが、プラズマ乳酸菌摂取とインフルエンザワクチン接種が相加的な効果を示す可能性も確認するなど、新たなエビデンスを確立した。

プラズマ乳酸菌はキリングループが2010年、ウイルス感染防御を担う免疫系における司令塔であるプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を活性化する乳酸菌として発見し特許を取得。一般的な乳酸菌がNK細胞(全身をパトロールしながらガンやウイルスに感染した細胞を攻撃する免疫細胞)のみを活性化するのに対し、プラズマ乳酸菌はNK細胞、キラーT細胞、B細胞といった全ての免疫細胞の司令塔であるプラズマサイトイド樹状細胞を活性化できる特長を持つ。同社では、プラズマ乳酸菌飲料の摂取でインフルエンザ・風邪リスクが低下、岩手県雫石町小中学校における介入研究でも隣接地域と比べて、インフルエンザによる児童・生徒の欠席率が著しく低下するなどヒト試験でその効果・効能を立証している。

これに加えて同社は、新たなプラズマ乳酸菌の感染防御メカニズムを解明。新たなエビデンスとしては、プラズマ乳酸菌の摂取でpDCと関連する免疫パラメーターである唾液中のIgA(外界から侵入してくる細菌やウイルスに結合して、その侵入を防ぐ働きがある)が増えることを確認。またワクチン接種とプラズマ乳酸菌摂取の関連性も検証し、両者が相加的な効果を示す可能性も確認した。

このほど開催した発表会で説明に立った事業創造部の藤原大介氏は、「インフルエンザワクチンを接種してから4、5カ月たってからの実験だったが、ワクチン接種は免疫記憶として残っており、それをプラズマ乳酸菌はアシストする効果があることが分かった。免疫記憶がある人の方が、プラズマ乳酸菌による活性化効果を受けやすい」とした。

〈食品産業新聞2017年12月25日付より〉