歌舞伎と和菓子のコラボ実現、十代目松本幸四郎さんが監修―味の素AGF

味の素AGF・品田英明社長(左)、十代目松本幸四郎さん(右)
味の素AGF社は9日、AGF「煎」特別企画商品「わがしばなし」の記者発表会を、襲名披露公演で盛り上がる東京・歌舞伎座で開催した。会場ではコーヒー「煎」のイメージキャラクターである十代目松本幸四郎さんが登壇し、「煎」とオリジナル和菓子のセット商品である“わがしばなし”について、「“煎”と(オリジナルの)和菓子は、両方とも品のある甘さと苦さがある。和菓子は“勧進帳”をテーマにしており楽しく選考させていただいた。企画を多くの人に知っていただき、皆様に楽しんでもらいたい」と語った。

今回の企画は、同社の取り組む《AGF「煎」WAGASHI-INNOVATION(ワガシイノベーション)》の第1弾として、十代目松本幸四郎さんの襲名を記念し、歌舞伎の演目「勧進帳」を題材としたオリジナル和菓子と和菓子に合うコーヒーのAGF「煎」のセット商品「わがしばなし」を企画開発したもの。「わがしばなし」は同日から歌舞伎座と全国の和菓子店で限定発売される(歌舞伎座では1月26日まで)。

今回の和菓子の開発にあたっては、全国和菓子協会の協力で全国から創作和菓子を募り56店舗の応募があったという。そのうち書類審査で選ばれた32店舗の作品から、十代目松本幸四郎さんによる実食審査を経て、グランプリに榮太樓總本舗の青木誠治さん、準グランプリに千寿庵長崎屋の井上正和さんと清月堂本店の堀内誠さんが選ばれるとともに、29の優秀賞が決定した。

味の素AGFの品田英明社長は、「今回の企画は、かねてから進めていた“コーヒー♡和菓子プロジェクト”の一環で、日本の伝統文化の革新者とコラボレーションし、和菓子の可能性を広げる様々な取り組みにチャレンジする第1弾である。歌舞伎という伝統文化の代表的なイノベータ―のお一人である十代目松本幸四郎様のご理解とご協力を得て、襲名披露興行に合わせて昨秋からコンテストを実施した。全国の皆様には、お祝いの気持ちで“わがしばなし”を楽しんでいただければ幸いだ」と話した。

わがしばなし