〈顧客別の提案で習慣化促進、コーヒーの飲用人口拡大へ〉
UCC上島珈琲はこのほど、関東地区と近畿地区で展示商談会を開催し、コーヒーの売り場作りやメニューにより店舗の個性を際立たせる提案を行った。イートインやグローサラントへの対応など、スペースに応じた展開事例も実施。また、コーヒーによるウェルネス提案として、1日3杯のコーヒー摂取を推奨する「ポリフェノールリズム」を紹介した。

秋冬の家庭向け製品(9月3日発売)には、昨年から徹底して行ってきた消費者調査をベースに、焙煎機(ロースター)併設のカフェの増加やコーヒーの健康・美容効果への注目、そして簡単&時短製品のニーズが高まりなどのトレンドを取り入れている。

マーケティング本部の黒田敬祐製品開発部長は、「当社は、お客様が購買した製品や飲まれ方、情報源などを調べ、7つのセグメントに区分するレギュラーコーヒーの“ショッパーセグメント”を行った。秋冬製品は、それぞれのニーズに応えるとともにコーヒーにエントリーしやすいものも取り揃えた。飲用の習慣化につなげたい」とした。

その中で注目しているのは、「スペック&おすすめ重視派」「いろいろ試したい派」「ライトユース派」だという。

価格より質を求める「スペック&おすすめ重視派」には、UCCのローストチャンピオンが監修した「UCC ROAST MASTER マイルドforBLACK/リッチforLATTE」シリーズ(180g袋〈粉・豆〉、1杯抽出ドリップ4P)を発売。焙煎技術を競う同社コンテストで優勝した齊藤浩介氏が焙煎機や生豆の特性を見極め、独自の焙煎プロファイルに基づき甘みが生まれる160℃からじっくり時間をかけて焙煎したもの。黒田部長は、「いろいろなこだわりがあるが、今回は焙煎に着目した。2種類あるので飲み方も楽しんでいただければ」とした。
9月3日発売「ROAST MASTER(ローストマスター)」シリーズ(UCC上島珈琲)

9月3日発売「ROAST MASTER(ローストマスター)」シリーズ(UCC上島珈琲)

コーヒーの飲用杯数が少ない“ライトユース派”には、簡便型や小容量の提案でトライアルのきっかけ作りを行う。売り場では、“時短・お手軽”のコーナー化を図っていく。製品ではエントリー層と親和性のある「BEANS&ROASTERS」ブランドから、「同コーヒーバッグまろやか/リッチなコク」(各8P)を発売する。お湯に2分つけるだけで簡単においしいコーヒーが楽しめる。レギュラーコーヒー100%や手書き風イラストで製品特徴の紹介している。

さらに、飲用のきっかけ作りでは、「カフェリズム シャキッと気分/うるおい気分/ゆったり気分」(アソート12P/ドリップ1P/160g粉)も発売する。コーヒーは気分転換のニーズがあるため、シーンに合わせて原料や製法でコーヒーポリフェノールやカフェイン量をコントロールしている。黒田部長は、「啓蒙活動だけでなく、製品で“1日3杯のコーヒー習慣”を体現した」と話した。

〈食品産業新聞 2018年8月23日付より〉