コーヒー「BOSS」18年販売数量が1億ケース突破、過去最高の増加/サントリー食品

185g缶「BOSS」シリーズ
サントリー食品インターナショナルは11日、サントリーコーヒー「BOSS」ブランドの2018年年間販売数量が、大台となる1億ケースを突破したと発表した。現在、日本で1億ケースを超えている飲料ブランドは、コカ・コーラシステムの「ジョージア」、サントリー食品の「サントリー天然水」に続き、3ブランド目となる。

牽引したのは「クラフトボス」であり、発売2年目で前年比約2.7倍の2,700万ケース超えを達成。コーヒー飲料市場全体が微減した中、「BOSS」ブランドは1億710万ケース(前年比108%)と大幅な伸長となり、前年からの増分数量が過去最高となる810万ケース増を記録した。

ボトル缶「プレミアムボス」、PETボトル「クラフトボス」シリーズ

ボトル缶「プレミアムボス」、PETボトル「クラフトボス」シリーズ

サントリーコーヒー「BOSS」ブランドは、1992年に発売され、“働く人の相棒コーヒー”として、働き方、世代を超えて親しまれているロングセラーブランド。発売以来、成長を続けている。
 
近年では、ユーザーのニーズに合わせて商品ラインアップを広げていることが特徴だ。「ボス レインボーマウンテンブレンド」「ボス 贅沢微糖」「ボスブラック」「ボスカフェオレ」「プレミアムボス」などの185g缶は、仕事の合間の休憩時間に“一服する・気分転換する”飲用スタイルを志向するヘビーユーザーから支持されている。
 
一方、「クラフトボス」や「プレミアムボス」などの、再栓可能なペットボトルやボトル缶は、オフィスなどでのデスクワークを中心とした“ちびだら飲み”の飲用スタイルにおいて、嗜好ニーズの拡がりに対応してきた。特に、「クラフトボス」シリーズは、これまで缶コーヒーになじみのなかった若い世代や女性から支持されている。
 
また、牛乳と割るだけで、お店のような味わいのラテが手軽に作れる濃縮タイプの「ボス ラテベース」は、本格的な味わいや手軽さが、共働きの家庭をはじめとする“イエナカ(家庭内)”での楽しみ方を提案している。

濃縮タイプ「ボス ラテベース」シリーズ

濃縮タイプ「ボス ラテベース」シリーズ

1億ケース達成の背景には、このような顧客の多様なニーズを捉えたラインナップの拡充に加え、話題性のあるテレビCMや消費者キャンペーンなどを展開してきたことが要因とみられる。
 
「ボス」ブランドを担当する同社ブランド開発事業部の大塚匠さんは、1億ケース達成について、「“働く人の相棒”として、お客様のニーズを捉え続け、働き方・世代を超えて愛されるブランドを目指し、ブランドを深め、進化させていきたいと考えています。“クラフトボス”については、19年も既存商品のさらなる強化に加え、新たな価値を提供し、カテゴリー・ブランドの活性化を図ってまいります」とした。