コンビニのオレンジジュース、メイン顧客は40~50代男性 「トロピカーナ W オレンジブレンド」の狙いとは

「トロピカーナ W オレンジブレンド」
キリン・トロピカーナは、果汁飲料「トロピカーナ W(ダブル) オレンジブレンド」(500mlPET、140円税別)を3月12日から全国発売する。1日不足分のマルチビタミン、2種類のミネラル(カリウム、カルシウム)を同時に摂取できる大人のための果汁飲料だ。

オレンジ、レモンとアップルをブレンドした柑橘の香りとほどよい甘さが楽しめる。果汁19%。エネルギーは100mlあたり44kcal。

オレンジジュースは子どもの飲み物のイメージがあるが、実はコンビニエンスストアで売られている同社のオレンジ製品を最も購入しているのは40~50代男性という。甘いものがほしい時に、少しでも安心なものを求めるユーザーが果汁製品を選んでいるようだ。

同社開発担当者は「忙しく働く男性の方に飲んでいただきたい」とし、パッケージは、「機能成分を訴求するのではなく、男性が手に取りやすい象徴的な“W”の文字をデザインした」という。

仕事中は甘いものほしくなるが、糖分が気になる人は多い。「そういうお客様が少しでも手に取りやすくなるような形で、おいしさと機能を訴求する。トロピカーナブランドの果汁製品として、お客様の気持ちがプラスになるような提案をしていきたい」としている。

確かに、ホテルでの朝食時にオレンジジュースを選ぶ男性客は比較的多い印象だ。清涼飲料市場はお茶や炭酸水など無糖飲料の人気が高まっているが、中高年が慣れ親しんだ味覚の果汁飲料は、やり方次第で注目される可能性がある。