〈生活用新規の変化による家庭内消費の拡大に対応、オンライン限定発売〉
コカ・コーラシステムは、8月3日から「綾鷹」「爽健美茶」「カナダドライ ザ・タンサン・ストロング」のラベルレス製品を、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのネット通販チャネルにて、オンライン販売限定で導入した。

ラベルレス製品は、製品容器からラベルをなくすことにより、ラベルをはがす手間をなくし、リサイクルのための分別も楽にすることができる製品。今回の新たなラベルレス製品の導入により、新しい生活様式の変化に伴う家庭内需要の増加に対応する考えだ。

ネット通販における清涼飲料市場のRTD製品(Ready To Drink=容器入り飲料)の販売は、2014年以降、年率約10%増で順調に成長している(日本コカ・コーラ調べ)。そして、新型コロナウイルスの影響による家庭内消費の増加に伴い、ネット通販でのRTD製品の販売は増加傾向にあり、2020年1~6月は昨年対比30%以上の増加と大きく伸長した。また、同期間のコカ・コーラシステムのネット通販出荷数量は46%増加となったという。

日本コカ・コーラ社のオンラインショッパーマーケティンググループマネジャーの太田貴史氏は、3日にオンラインで行われた説明会で、「在宅時間の増加に伴い、家庭内でのRTD飲用が増加している。そのため、ケース単位で自宅まで届けてくれるネット通販での購入が増加した。新規ネット通販の購入者数が増え、かつ、既存購入者の1人あたり購入数量も伸びています」と話した。また、ネット通販での売れ筋カテゴリーについては、「お茶、水、炭酸が全体の売り上げの約半分を占めている」と語った。

新たに導入する3ブランドのラベルレス製品は、オンラインでのケース販売限定となり、通常ラベルに記載している原材料名などの法定表示を外装ダンボールに記載することでラベルをつけずに販売することが可能となっている。このため、ラベルレス製品はケース購入の多いネット通販での需要に適した製品という。

コカ・コーラシステムでは、すでに2020年4月から「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」を、オンライン販売を中心に導入している。「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」を購入したユーザーからは、「ラベルを剥がす手間や分別の手間が省けるので助かる」「プラスチックごみも減らすことにつながる」といった好意的な声が数多く寄せられているという。ゴミの分別に対するストレスを軽減する取り組みだ。

また、ネット通販を利用した「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」の購入者の約8割は、「い・ろ・は・す」ブランド製品のオンライン購入が初めてであることから、ラベルレス製品の導入が、ネット通販チャネルにおける「い・ろ・は・す」ブランドの新規購入者の増加に大きく貢献したこともわかったという。

他の飲料メーカーもネット通販での売り上げが伸長している。アサヒ飲料がネット通販を中心に展開しているラベルレス製品は、「おいしい水」、「ウィルキンソン タンサン」を中心に販売が好調で、ラベルレス製品合計の1~6月の販売数量は前年と比較して約2倍になった。

キリンビバレッジも、ネット通販専売の「キリンのやわらか天然水」などの展開や、段ボール処理を簡便化した「パパっと片付くダンボール」を採用するなどの取り組みにより、主要ECチャネルにおける1~6月累計の販売数量は前年比約3割増になっている。

新型コロナウイルスの影響による家庭内消費の増加に伴い、ネット通販におけるRTD製品の販売は、これまで以上に増加傾向になることが予想されている。生活様式の変化に伴う消費行動の変化や新たな消費者ニーズに迅速に対応できるかが、これからの清涼飲料メーカーの成長のカギとなりそうだ。

〈コカ・コーラシステムのラベルレス製品3品の製品概要〉
「綾鷹」ケース販売専用ラベルレス=525mlPET×24本(ケース)/税別3336円
「爽健美茶」ケース販売専用ラベルレス=500mlPET×24本(ケース)/税別3336円
「カナダドライ ザ・タンサン・ストロング」ケース販売専用ラベルレス=430mlPET×24本(ケース)/税別2640円