機能性表示食品「充実野菜 朱衣にんじんミックス」発売、“高めの血圧を下げるGABAの働き”/伊藤園

伊藤園 機能性表示食品「充実野菜 朱衣にんじんミックス」(イメージ)
伊藤園は、機能性表示食品の「充実野菜 朱衣にんじんミックス」(200ml紙パック/税抜108円)を10月19日から発売する。消費者庁への届出表示は「本品にはGABAが含まれます。GABAには血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されています」。

伊藤園マーケティング本部野菜・果汁ブランドグループの山口哲生ブランドマネジャーは、9月17日にオンラインで行った新商品説明会で、「コロナ禍での清涼飲料市場は、健康意識の高まりにより購買の変化が表れており、炭酸や水のほか、乳酸菌や豆乳、お酢、そして野菜飲料が伸びている。今後はこれまでとは異なる消費行動が予測されており、当社も野菜飲料で次なるステージに対応していかなくてはならない。その中で、われわれは大きな発見があったので、新商品を提案する」と話す。

伊藤園・山口哲生ブランドマネジャー

伊藤園・山口哲生ブランドマネジャー

この大きな発見というのは、同社専用にんじんの「朱衣」に、一般的なにんじんと比較して2.5倍以上のGABA量が含まれていることだという。2020年9月9日の日本土壌肥料学会で、「ニンジンの機能性成分について」のタイトルで同社農業技術部の大関氏が発表している。
 
「朱衣」は、同社が50以上の品種から約10年かけて選び抜いたにんじんで、糖度は通常の1.1~1.3倍、β-カロテンは約1.5倍ある。おいしさと栄養にすぐれていることから、同社はその素材の魅力をこれまでも訴求し続けていた。今回、GABA含有量が多いことがわかったため、機能性表示食品の新商品の開発につなげている。
 
2019年の野菜・果汁ミックス飲料市場は約730億円規模(伊藤園調べ)で、野菜飲料市場の約半分の最大構成比を占める。購買層は40代以上の中高年が70%以上を占めている。一方、健康意識が高まる中、食生活やライフスタイルの変化などから、血圧が高めの人は20歳以上の約50%を占め、特に40代以上で高血圧の健康不安を抱える人が多い。
 
今回の機能性表示食品「充実野菜 朱衣にんじんミックス」は、多くの人に安心しておいしく飲んでもらうため、野菜飲料市場の中で最も構成比の高い野菜・果汁ミックス飲料から発売する。
 
原材料には「朱衣」を主体に20種の野菜と4種の果実を使用。野菜・果汁ミックス飲料からの新提案であり、同社は今後「朱衣」を基軸に商品展開をいっそう強化し、生活者の健康的な生活に貢献していく考えだ。