ダイエーは1月14日から順次、家庭で消費されないまま残っている食品を店舗で集め、「子ども食堂」や福祉施設に寄付する「フードドライブ」活動を始めた。

埼玉県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県の計40店で、サービスカウンターに回収ボックスを設置した。各地域のフードバンク団体と連携し、団体が月に1回ダイエーの店舗に回収に来て福祉施設などに提供する。ダイエーでも配送の途中などで歪んでしまった缶詰など、販売はできないが、まだ食べられる食品などを合わせて提供していく。

ダイエーで回収できるものは、未開封で賞味期限が1カ月以上残り、常温保存ができ、製造者・販売者が明記され、成分・アレルギー表示のあるもので、フードバンク団体の回収基準に乗っ取っている。これらを満たさないものは、サービスカウンターの従業員が確認して受け入れを断る。

ダイエーは17年4月から和歌山県の7店舗で、販売許容日を過ぎたが、賞味期限内の加工食品を地元のフードバンク団体に提供している。今回はその活動を他地域にも広げ、新たに顧客からの回収にも取り組むことで、地域への貢献と食品ロスの削減を進める。

1月15日に回収を開始した「ダイエー南浦和東口店」(さいたま市)の有澤恵理子店長は「残念ながら廃棄が出る。食品を扱う使命として、地域社会とつながっていくことで、廃棄削減に取り組んでいきたい」と話した。

ダイエーの埼玉県内の8店舗と今回連携したフードバンク埼玉(さいたま市)は、ダイエーのほかに小売ではカスミとも連携し、メーカーではアサヒ飲料、外食ではロッテリアなど、計35の団体・企業と連携している。「食品メーカーからは販売時期が終わった季節商品、食品メーカー以外の企業や行政からは、入れ替えた防災備蓄品などが寄付される」(竹花康雄フードバンク埼玉代表理事)という。

回収した食品の提供先の施設は、県内に68カ所ある。フードバンクが需要を勘案して各施設に打診し、取りに来てもらうしくみになっている。

〈食品産業新聞 2018年2月15日付より〉