ローソン、カップ麺「麺屋一燈ホタテ鶏油の濃厚魚介ラーメン」発売、坂本店主「98.5点」と太鼓判

麺屋一燈・坂本幸彦店主
ローソンは9月14日、カップ麺の新商品「麺屋一燈ホタテ鶏油の濃厚魚介ラーメン」(10月2日発売、税込258円)のプロモーションを、監修のラーメン店「麺屋一燈」(東京都葛飾区)にて開催。麺屋一燈の坂本幸彦店主、ローソンの商品本部、商品開発・製造の日清食品のメンバーが参集。カップ麺の元となった「濃厚魚介ラーメン」との食べ比べを実施した。カップ麺では「名店」シリーズが多数あるが、監修の店舗・店主が参加して食べ比べ企画を行うのは稀。坂本店主はカップ麺の再現度について「98.5点。100点と言いたいが、そうするとこれからの日清食品の発展がないので(笑)」と太鼓判を押した。

「麺屋一燈」は外食店舗情報サイト「食べログ」の「全国ラーメンランキング」で1位の人気店。坂本店主は、「当店は2010年創業。そのころは豚骨ベースの濃厚なスープが人気だったので、そことは被らない味を開発した。濃厚魚介ラーメンのベースは鶏白湯スープ。今でこそベーシックな味だが、当時はまだ少なかった。ただ、鶏白湯スープだけだとリピート率が低い。そこで日本人に馴染みのある5種の魚介の味を加えてスープをつくった。今でも飽きることなく連日お客様が来てくれる。強烈なインパクトのある味ではないが、末永く愛していただける味」と紹介した。

日清食品マーケティング部第9グループの久野純一氏は「麺もスープも再現は難しかったが、別添のホタテ鶏油を加え、バランスの良いしっかりとした強い味に仕上げた」と話した。

ローソン商品本部ドライ商品部の山崎敦マーチャンダイザーは「今年『名店シリーズ』を開始した。タテ型カップ麺で展開していて非常に好評。タテ型はインパクトのある仕上がりだが、店の味の再現には限界があった。今回はどんぶりタイプで店の味を再現。ローソンの即席麺のシンボルとしていきたい」と述べた。

販促では商品棚でレールタイプのPOPを企画。「麺屋一燈」近隣のローソン20店舗では、棚に「麺屋一燈」の看板をイメージした背ボードを設置し、提灯の飾り付け、A2サイズのポスターの掲載も予定する。坂本店主は「まだアイデア段階だが、カップ麺を買ってきてくれたお客様には、煮卵をサービスするとか、店舗側でも販促に協力したい」との考えだ。

〈食品産業新聞 2018年9月24日付より〉