〈「Fit&GO」と「ファミマランドリー」併設で“洗濯中にフィットネス”〉
ファミリーマートは去る2月28日、コンビニエンスストア(CVS)とフィットネス、コインランドリーが一体になった店舗を東京都大田区に開店した。フィットネス併設店は3店目、コインランドリー併設店は7店目だが、フィットネスとコインランドリーを両方併設した店舗は初めて。洗濯をしている間にフィットネスを利用してもらうなど、新たな送客効果を検証する。人員を増やさずに加盟店の新たな収入源になるようFC(フランチャイズ)パッケージ化を目指す。

既存のFC加盟店「ファミリーマート仲六郷第一京浜店」の2階倉庫を改装して、ファミマ直営のフィットネス「Fit&GO」を設け、駐車場の一部スペースに直営の「ファミマランドリー」を新設した。

Fit&GOは入会金なし、月額7900円(税抜き)、24時間営業で気軽に利用してもらえるフィットネスを目指す。大手総合ジムの利用者は50代以上で7割を占めるが、昨年2月に開店したFit&GO1号店「大田長原店」(東京都大田区)は20~40代で8割を占める。男女比も6対4でCVSの客層とほぼ同じ。

「フィットネス利用者の54%がファミマも利用しており、日販で3万円の押し上げ効果があり親和性が高い」(市川透ファミリーマートシニアオフィサー新規事業開発本部インキュベーション部長)。 1号店は住宅地立地で計画以上の推移だという。今年2月14日開店の「関内店」(横浜市)はオフィス立地を検証している。3号店は駅前の住宅地。駅前のCVSの商圏は半径300m程度だが、Fit&GOの商圏は半径1キロが見込め、「フィットネス目当ての客が他のCVSの前を通り、当店も利用してもらえれば」(市川部長)と期待する。

ファミマランドリーの既存店は1日平均40~50人の客数で、「うち30人ぐらいはファミマの店舗に送客できている」(朝雄健一郎新規事業開発本部付部長)という。雨の日はCVSの客数は下がるが、ランドリーの客数は2~3割増加し、雨の日のCVSの客数底上げにもつながる。今回のフィットネス、ランドリー併設でファミマ店舗も改装して13席のイートインを新設した。「洗濯が60分かかるので、その間をイートインで快適に過ごしてもらえる。フィットネスの利用時間も平均60~90分なので、洗濯の間にフィットネスという利用方法もできる」(朝雄部長)という。

Fit&GOは5年で300店という目標を掲げるが、「今は直営で実験検証しているが、FC化がポイント。初期投資が1億円ぐらいかかり、複数店オーナーにやってもらえるようにしたい」(市川部長)という。ファミマランドリーは19年度中に300店という目標を掲げていたが、「もう少し実験検証し、導入する機械の台数を減らすなど、初期投資を抑えた導入しやすいFCパッケージも検討していく」(朝雄部長)とした。

〈食品産業新聞 2019年3月21日号〉