フジ産業「心に浮かぶ思い出の給食」絵画・作文コンクールに応募140作

社長特別賞を受賞した清水桜さんの作品
給食事業者のフジ産業は非常事態宣言発出期間中、在宅勤務によるストレスや新型コロナウイルス感染拡大の影響下で不安な日々を過ごす従業員とその家族の気持ちを少しでも明るくできないかと考え「コロナに負けるな! 応援プロジェクト!」を開始した。

第1弾として、休校で給食を食べられない子どもたちを対象に「心に浮かぶ思い出の給食」をテーマとした絵画・作文コンクールを開催。4月20日から5月6日にかけて、同社従業員の子どもたち(お子様やお孫さん)から140作品の応募を集めた。

〈自宅で笑顔を爆発させる従業員の家族〉
絵画部門で社長特別賞を受賞したのは、小学2年生の清水桜さんの作品。祖父を応援する気持ちを折り紙の切り絵で表現、楽しい色の配置に思いが伝わってくる。表彰式は大々的にできないため、ご自宅で規模を狭めて開催された。

ほっこり表彰式

ほっこり表彰式

〈学校給食がある日常を夢見てコロナ収束を願う作文が社長賞を受賞〉
一方、作文部門で社長賞を受賞したのは関西支店の山本 芯さん(小学校6年生)の作品。思い出の給食としてカレーライス、あげぱん、ラッキーにんじんを挙げて、好きになった理由を具体的なエピソードを交えて紹介している。
 
終盤では、「今この状きょうで友達と話せないし友達と給食を食べれません」としながら「この状きょうをがまんすれば、乗りこえれば、必ず必ずみんなと給食を食べれると信じています。なので、今の状きょうが少しでもよくなるよう、いのっています」とコロナ収束を強く願うとともに、学校給食への思いを語った。
 
また、「低学年が調理員さんに、『おいしかったです。』と大きな声で言っているのを見ていて、心が温かくなります。なので、そんな日がもどるといいです」と調理師さんへの感謝の気持ちについても綴っている。
 
プロジェクトの実施理由について、久田和紀社長に話を聞くと、「今回のコロナウイルスの感染拡大で、学校や顧客の休業により自宅待機とせざるを得なかった。一方、緊急事態宣言など様々な制約の下でも働き続けてくれている従業員の方々のために何か出来る事はないのかと考え、実行した」と話し、「短期間の募集ではあったが、100を超える作品の応募があり、お子さんたちの給食に対する思いのこもった作品には大変感動し、学校再開時には安全で安心そして美味しい給食を提供するという決意を新たにした」と思いを綴った。
 
「応募作品をご覧頂くことで、当社従業員だけでなく給食運営に携わる関係者の皆さま方にも少しでも温かい気持ちになって頂ければ(同社)」と思い、受賞作品の一部(社長賞受賞作品)をホームページで紹介している。
 
同社は、第2弾は「家でいっしょに料理しよう!」がYouTubeで動画配信中、今後第3弾として絵画・作文コンクールの入賞作品の小冊子の作成を予定している。