学校・病院給食や企業の食堂などの管理・運営を行うLEOC(レオック)は、特定給食施設向けAIメニュー・発注提案システム「Lappy」(ラピィ)の開発が完了し、受託先施設でテスト運用を開始すると発表した。

LappyはLEOCの給食・栄養管理システム「L-Palette」の追加プログラムとして機能し、発注業務を行う管理栄養士・栄養士の業務をサポートする。在庫量や食品庫の規模、各食材の使用期限など、多様な条件を考慮した購買計画を提案。エネルギーコスト・フードロスの要因となっていた注文変更やキャンセルの量を低減する。同社によると、これまで1週間あたり約8時間を要した発注管理業務が1施設当たり45秒に短縮されるという。

栄養士の業務効率化と残業時間抑制に寄与するだけでなく、適正な商品調達を実現することで、仕入れ先や物流ドライバーへの負担軽減にもつながる。

LEOCグループ広報部は「予定発注と最終確定発注の乖離を抑えることで、仕入先も商品調達に振り回されてしまうことなく、計画的に食材を調達することができると考えている。弊社は『今日も無事に食事が出たから良かった』ではなく、仕入先の皆さまの負担に配慮しながら、『日常の食』である給食を支えるパートナーとして、誰もが働きやすい環境をつくっていきたい」とする。

Lappyの開発は富士通の協力のもと2019年7月から始まった。同年12月にメニュー提案機能を実装したテスト開発版が完成し、その後発注提案機能の実装を進め、2021年4月に本開発版が完成した。7月から、同社の食材流通子会社であるレオックフーズを利用する一部施設からテスト運用を開始し、その後改良を経て、年度内の全国展開を目指す。受託する病院、介護施設、社員食堂、保育園、学校等約2,000施設が対象となる。

将来的には深層学習の技術を応用し、天候による流通状況、施設ごとの特性などを踏まえた食数予測・発注提案機能を実装する予定だ。

LEOCは全国約2,600カ所の病院・介護施設等で食事提供を行っており、働く管理栄養士・栄養士は約3400名。「コロナ禍にあってもお客様の『日常の食』をつなぎ続けている、食のエッセンシャルワーカー」として、「そうした一人ひとりの働きやすさを追求し、持続可能な事業モデルを構築できるよう、新たな技術を活用した改革を進めていく」(LEOCグループ広報部)という。