外食・食品専門紙誌などで構成される外食産業記者会はこのほど、外食産業界でその年に活躍した人を表彰する「外食アワード2017」の受賞者8人を決定した。外食事業者部門は、テン コーポレーションの用松靖弘代表取締役社長、がんこフードサービスの小嶋淳司代表取締役会長ら6人が、食材事業者部門は、宝酒造の村田謙二代表取締役社長が選ばれた。2月22日15時より、日本プレスセンター(東京都千代田区)で表彰式とレセプションが開催される。

外食アワードは、記者会の創立25周年記念事業として制定した表彰制度で、今回が14回目。弊社など会員社15社が推薦した候補者の中から、毎年設置する選考委員会が受賞者を決定している。2017年は外食から見てどんな年であったか、どんなことが話題になったのかを象徴する言葉として6つの「2017年外食キーワード」も選出した。

テン コーポレーションが展開する「てんや」は、天丼チェーンの先駆けとして、2017年に海外店舗との合計で200店を達成。魚介類や野菜を素材にした定番メニューを磨く一方、ロコモコ天丼などの独自のメニューも定期的に投入し飽きさせない工夫を凝らすことで、「てんや」独特の世界を作りだし、シニア女性から若者まで幅広い客層を掴んでいる。12年より代表取締役を務める用松氏は、現場主義を徹底し、女性中心のスタッフの意識改革を実現した点が評価された。

またがんこフードサービスの小嶋会長は、日本の各所に存在する歴史的に貴重な邸宅にいち早く目を付け、そこを和食店に改装。「お屋敷シリーズ」として展開することで、地域活性や、最近では外国人観光客に和のおもてなしと同時に日本家屋・庭園の美しさを合わせて提供する「日本文化発信拠点」としての役割も担うなど、和食の発信に大きく貢献した。外食事業者部門は他に、餃子居酒屋「肉汁餃子製作所ダンダダン酒場」が大ヒット中のNATTY SWANKYの井石裕二社長が、「bills」「ICE MONSTER」など海外の人気店舗の日本進出・運営を手掛けるトランジットジェネラルオフィスの中村貞裕社長らが受賞した。

また食材事業者部門で選出された宝酒造の村田社長は、約3年前から東京都内の居酒屋・酒場を中心に焼酎「純」によるレモンサワーを差別化チューハイとして仕掛け、国産レモンによる「おいしいレモンサワー」を地道に啓発し続けた。人気が拡大した17年にはレモンサワー専用の焼酎も発売するなど、レモンサワーブームをけん引した。

【外食アワード2017《外食事業者部門》】▽(株)テン コーポレーション代表取締役社長・用松靖弘▽がんこフードサービス(株)代表取締役会長・小嶋淳司▽(株)NATTY SWANKY代表取締役社長・井石裕二、同取締役副社長・田中竜也▽(株)トランジットジェネラルオフィス代表取締役社長・中村貞裕▽NPO法人ワークスみらい高知代表・竹村利通
【同《中間流通・外食支援事業者部門》】▽(株)act coffee planning代表取締役・阪本義治
【同《食材事業者部門》】▽宝酒造(株)代表取締役社長・村田謙二
【2017年外食キーワード】低糖質メニュー、レモンサワー、ノーショウ、M&A、グローサラント、出前代行サービス