銀座をぶらぶら歩いていると、どこもかしこも外国人旅行客だらけ。日本食・食文化や観光を楽しむ外国人の姿を見ていると、日本への関心の高さがよく分かり、なんだか嬉しくなる。

彼らはユネスコ無形文化遺産に登録された和食もさることながら、日本人が作る他国では食べられない創意工夫に富んだオリジナルの料理も楽しんでいるようだ。外国人の中には、宗教や文化的背景から動物系食材を一切食べられない方もいて、ヴィーガン(完全菜食)料理を提供するお店も増えている。銀座界隈のホテルに聞き込みをすると、宿泊したヴィーガンの方に人気のお店があるという。それが、銀座の「nu dish(ニューディッシュ)Deli&Cafe」である。
「nu dish Deli&Cafe」店舗

「nu dish Deli&Cafe」店舗

ベジタリアンの中の最高峰に位置するヴィーガンって何? 野菜ばっかりなのにホントに美味しいの?って、興味を惹かれ訪問した。週末には併設するスタジオで元・宝塚歌劇団トップスターによる公開収録・スペシャルライブも開催され満席のレストランだから行列も覚悟していたが、幸い待ち時間なく座れた。

ヒエと山芋でできた「精進おさかなフライ」

ヒエと山芋でできた「精進おさかなフライ」

メニューを見ると、有機無農薬で栽培された野菜・穀物・本醸造の調味料をベースに、銀座らしいオシャレな料理が盛りだくさん。小麦・卵を使用しない『ヴィーガン・カルボナーラ』や見た目が魚フライにしか見えない『精進おさかなフライ』、人気の『ヴィーガン餃子』など好奇心をそそる料理ばかり。客泣かせのお店だ。

蕎麦の実をひき肉風に使った「ヴィーガン餃子」

蕎麦の実をひき肉風に使った「ヴィーガン餃子」

〈乳製品、卵、白砂糖を使わない甘酒ソフトクリームパフェにうっとり〉
その後、メニューとにらめっこして注文したのが、乳製品、卵、白砂糖を一切使わない『甘酒ソフトクリームパフェ』(1,100円)と、『有機野菜&デリのビュッフェ』(1980円)。
 
甘くてかわいいパフェが大好物である私にとって、乳製品・卵・白砂糖を使わないパフェなんて青天の霹靂。どんなものが出てくるのかワクワクしていると、インスタ映えすること間違いなしのかわいいパフェが登場した! スプーンですくい恐る恐る口に入れると、普段慣れ親しんでいるガツンとくる甘さではない、ゆっくり舌にしみ込んでくるやさしい甘さにうっとり。思わず「おいしい」と小さく唸ってしまった。食べたことのない新感覚の味だったからだ。聞くと、甘酒とライスミルクと豆乳とてんさい糖で甘みを付けているという。素材の味を活かしたごまかしのきかない甘酒のソフトクリームは、天然素材のあんこや季節のフルーツ、あるいは、スプーンをかき上げて顔をのぞかせる抹茶のヴィーガンケーキと玄米パフとも相性が良く、いろいろな楽しみ方ができる。すぐに平らげてしまった。
 
ビュッフェは、旬の生野菜・蒸し野菜・豆・ナッツ・クスクスサラダ・雑穀サラダ・海藻など食物繊維たっぷりの有機野菜が食べ放題。店内で味噌・醤油・塩麹・梅酢などで手作りした低脂質・低カロリー、化学調味料不使用のドレッシングも美味しく、ヘルシー女子も大満足の組み合わせ。オーガニックティーやバケット、スープなども付いてビュッフェだけでお腹いっぱいになる。

「有機野菜&デリのビュッフェ」

「有機野菜&デリのビュッフェ」

ヴィーガンの外国人が注目する自然の素材を活かしたやさしい味は、銀座のおもてなしだけでなく、どんな方でも楽しめそうだ。ごちそうさまでした。

食べた人:三浦。給食専門誌「月刊メニューアイディア」担当記者。