東京・新橋に1号店オープン以降、1人焼肉が楽しめる新型ファストフードとして話題の「焼肉ライク」が、「幸楽苑」との提携で郊外型店舗への開発に乗り出す。「焼肉ライク」を展開するダイニングイノベーションと幸楽苑ホールディングスは12月26日、フランチャイズ(FC)契約を締結した。19年3月29日には、「幸楽苑」からの業態転換で千葉県内に郊外型店舗の1号店をオープンする予定で、両社は来年中を目途に10店舗の出店を目指す考えだ。

「焼肉ライク」は、1人1台の無煙ロースターを導入し、利用客のペースに合せて好きな部位を好きなだけ自由に楽しむことができる焼肉のファストフード店舗。18年8月に1号店を東京・新橋SL広場前にオープン、11月には2号店目となる新宿西口店をオープンし、連日の多くの来店客で賑わっている。運営するダイニングイノベーションは今後5年以内に300店舗の展開を目標に据えており、郊外を中心にラーメン店「幸楽苑」を530店舗展開する幸楽苑ホールディングスとFC契約を締結することで、ロードサイド店舗への進出を目指すという。

同日開いた会見で、幸楽苑ホールディングスの新井田昇社長は、FC契約締結の狙いを次のように話した。「1人焼肉『焼肉ライク』は革命的な焼肉店。郊外の当社店舗でも個食化が進んでおり、1人、または2人客に向けて『焼肉ライク』を提案し、繁盛店にしていきたい」。不採算店舗を同業態に転換することで、既存店のポートフォリオを最適化させ、グループ1000店舗体制の実現と効率的な経営体制の確立を目指すという。

幸楽苑ホールディングスは昨年ペッパーフードサービスとのFC契約を結び、16店舗を「いきなり!ステーキ」に転換した。自社競合が無くなり、近隣店舗の既存店客数は平均12%増となるなど業態転換が功を奏したという。条件が合えば、今後も「いきなり!ステーキ」の出店を進めていく意向だ。
幸楽苑ホールディングス・新井田昇社長(左)、ダイニングイノベーション・西山知義会長(右)

幸楽苑ホールディングス・新井田昇社長(左)、ダイニングイノベーション・西山知義会長(右)

一方、ダイニングイノベーションの西山知義会長は、「郊外での焼肉店の客単価は食べ放題で2800円前後。人気を集める回転ずしチェーンの客単価は1000円強で、同程度で食べられる焼肉店のニーズは高いと見ている」と話す。ロードサイドにおけるマーケティングや物件開拓ノウハウが豊富な幸楽苑ホールディングスと全国展開におけるパートナーシップを締結することで、郊外型店舗への出店を加速させていく。