地上47階建て「渋谷スクランブルスクエア」が11月1日開業、フード新業態が目白押し、UCC・伊藤園ら老舗がチャレンジ

「渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)」外観(宮益坂交差点方面より、渋谷スクランブルスクエア提供)
〈渋谷駅直結の大規模複合施設〉
東京・渋谷に、地上47階建て(約230m)の大規模複合施設「渋谷スクランブルスクエア第1期(東棟)」が、11月1日に開業する。約330万人の乗降客がある渋谷駅の直結・直上の立地で、14階・45階~屋上の展望施設「SHIBUYA SKY」、17階~45階のオフィス、15階の産業交流施設、地下2階~14階の商業施設で構成される。10月24日には施設の内覧会が開かれた。

商業施設は、“世界最旬宣言”をビジョンに掲げ、日本初上陸7店、渋谷エリア初出店49店、新業態39店を含む全213店が集結。業種の内訳は、物販店舗約60%、食物販が約25%、飲食店舗が約15%という。

飲食・フードの注目は、老舗企業がチャレンジする新業態だ。

ユーシーシーフードサービスシステムズは、「上島珈琲店」の新業態「REAL DRIP COFFEE No.12(リアル ドリップコーヒー ナンバートゥエルブ)by上島珈琲店」を5階にオープン。職人の技術を再現した独自のドリップマシンで1杯ずつ抽出したコーヒーが看板商品で、深炒り・浅炒りタイプを計10種類用意した。焙煎度合いで変化するコーヒーの味わいが楽しめる点が特徴。同社は、「日本の喫茶文化を継承した従来の店舗をさらに進化させました」と話す。

5階「REAL DRIP COFFEE No.12 by上島珈琲店」

5階「REAL DRIP COFFEE No.12 by上島珈琲店」

伊藤園は、「ocha room ashita ITOEN(オチャ ルーム アシタ イトウエン)」を10階に開店。同社初の飲食・物販・イベントスペース一体型の店舗で、お茶の新しい楽しみ方やお茶との新しい接点を提案する。本格抹茶のほか、チーズティーや抹茶ビールなども提供。「老若男女の方に、お茶にまつわる商品や情報を多面的に発信します」(同社)。

10階「ocha room ashita ITOEN」

10階「ocha room ashita ITOEN」内のバーカウンター

東急グループのセントラルフーズは、新業態のメンチカツ専門店「渋谷カツ Qメンチ」を地下2階の「東急フードショーエッジ」内にオープン。創業から半世紀を超える「精肉あづま」を運営してきた、精肉・加工に精通した“肉のスペシャリスト”集団がつくるこだわりのメンチカツを販売する。通常タイプに加え、食べ歩きができるタイプやフォアグラやチーズなどを取り入れたプレミアムタイプなど多彩なメンチカツを用意した。

地下2階「東急フードショーエッジ」内「渋谷カツ Qメンチ」のメンチカツ

地下2階「東急フードショーエッジ」内「渋谷カツ Qメンチ」のメンチカツ

施設を運営する渋谷スクランブルスクエア社の高秀憲明社長は、24日に行われたメディア説明会で、「渋谷スクランブルスクエアは、東急、JR東日本、東京メトロの3社による共同プロジェクトで、多くの関係者が力や熱い想いを注いできた。どうぞご期待下さい」と語った。