肉汁餃子製作所ダンダダン酒場が改名「肉汁餃子のダンダダン」へ、テイクアウト・デリバリー需要にアピール

肉汁餃子のダンダダン・看板商品「肉汁焼餃子」
株式会社NATTY SWANKYは7月から、全国に91店舗を展開する「肉汁餃子製作所ダンダダン酒場」の業態名を「肉汁餃子のダンダダン」へ変更する。業態名から「酒場」を削除することで酒場需要だけでなく、食事需要やテイクアウト・デリバリー需要などターゲットとなる顧客層の拡大を図る。

「肉汁餃子製作所ダンダダン酒場」は、2011年1月に東京・調布の天神通りに1号店をオープンし、現在は全国に91店舗を展開している。従来、ラーメン店や中華料理店のサイドメニューであった「餃子」が老若男女に愛される商材であることに着目し、「餃子とビールを楽しめる店」という新しい価値観を提供する業態として開発した。脇役だった「餃子」を主役にするため、看板商品の「肉汁焼餃子」は研究を重ね、1年以上かけて生み出された。

オープン当初は、餃子とビールを楽しむという新しいスタイルが理解されにくく「ラーメンないの?」「チャーハンないの?」の声が多かったという。ブランド名「肉汁餃子製作所ダンダダン酒場」の「酒場」には、「餃子が主役の居酒屋である」という主張が含まれていた。料理の品質にこだわり、飲食店として当たり前のことをやりきる接客サービスを地道に重ね、新しい価値観を広めたことで、現在「餃子酒場」は一般的になった。そのためブランド名に込められていた「餃子が主役の居酒屋である」という主張を世間に浸透させられたのではないかとみている。

「餃子をつまみにビールを楽しむ」価値観が浸透するにつれ、「餃子を家族にも食べさせたいけど持ち帰れる?」「お土産できないの?」という声が多くなった。また「酒場」でありながら、20代前半の若い利用客や女性同士のグループ、子ども連れのファミリー層など客層も広がっている。

利用場面やライフスタイルの多様化を受け、ブランドコンセプトの「老若男女に愛され続ける、肉汁餃子の店」に立ち返り、酒場需要だけでなく食事需要、ランチ需要、テイクアウト需要に応えた業態ビジョンの実現に向け、次のステージへ進む。そのため「酒場」という利用場面や業態を限定する言葉を外し、「肉汁餃子のダンダダン」という看板商品を全面に打ち出すブランド名に移行することで、老若男女の様々な利用用途にマッチする身近な店舗を目指すとしている。