くら寿司「鬼滅の刃」キャンペーン終了後も好調維持、3か月連続で前年超え/2020年11月既存店売上高

「くら寿司」店舗(「鬼滅の刃」キャンペーン期間に撮影)
回転寿司チェーン「くら寿司」の2020年11月既存店売上高は、速報値で前年同月比133.8%となった。全店売上高は141.2%と、前年比4割以上の大幅伸長。

くら寿司の既存店売上高は、コロナ禍の影響を受けて3月から8月まで前年同月割れが続いていたが、9月に107.9%で7か月ぶりの前年超え。そして10月は126.1%(曜日補正した実質値では129.6%)と大幅伸長。11月もさらに大幅な伸長となり、3か月連続で前年を上回った。

くら寿司では9月から10月にかけ、人気アニメ「鬼滅の刃(きめつのやいば)」とのコラボキャンペーンを実施し、大反響を得た。くら寿司の広報は2020年10月業績の発表後、食品産業新聞社の取材に対し、「鬼滅の刃」キャンペーンの影響が好業績に結びついていることを認めつつも、「抗菌寿司カバー」などの衛生対策によって安心して来店できる環境があったことや、「EPARK」の予約システムを10年以上も前から導入していたことで、農水省による「GoToイート」キャンペーンへのスムーズな対応ができたことが成果に結びついたとしていた。

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「無限くら寿司」とも呼ばれ大きな話題となった「GoToイート」のポイント付与も11月16日の予約受付分までで終了したが、くら寿司では先行きを危惧することなく、“beyond コロナへの挑戦”を掲げ、さらに企業成長と社会貢献を両立させる取り組みを進めていく方針だ。

12月3日に実施した発表会では、全国47都道府県で唯一未出店の北海道に進出する予定があることや、コロナ禍からの回復後を見据え、今期中に東京・大阪などの都心部に出店を進める計画を説明している。