バーガーキング・サーティワン・プロントがロゴ変更、共通するポイントは?

バーガーキング・サーティワン・プロント 各チェーンの新ロゴ
2021年春、バーガーキング、サーティワン、プロントの各外食チェーンでロゴが新たに生まれ変わった。共通するのは、シンプルで見やすく、わかりやすくなったことだ。

バーガーキングのロゴは、食べ物に存在しない青色と光沢感をなくし、丸みを帯びたフォントに変更した。ブランドカラーは、バンズのオレンジ、レタスの緑、トマトの赤、ビーフパティの焦げ茶など看板商品「ワッパー」の色でリデザイン。バーガーキングでは2020年、合成着色料や化学調味料などの添加物を使わない「ワッパー」に切り替えた。新しいロゴは、そういったナチュラルなイメージに寄せたものとなった。

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「バーガーキング」ロゴ(左=旧ロゴ、右=新ロゴ)

「バーガーキング」ロゴ(左=旧ロゴ、右=新ロゴ)

 
サーティワンのロゴでは、文字の「サーティワン アイスクリーム」を「サーティワン」のみにし、色もブルーに変更した。そうすることでピンクの「31」が際立つようになった。“1ヶ月(31日)間、毎日違った味のアイスを楽しんで欲しい”というフレーバーの多様さを今まで以上にアピールする形だ。
 
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「サーティワン」旧ロゴ・新ロゴ比較

「サーティワン」旧ロゴ・新ロゴ比較

 
PRONTO(プロント)のロゴは、緑色の背景に黄色字で「PRONTO」という従来のデザインから、新ブランドカラーの“白と黒”を基調としたデザインに変更した。プロントの昼はカフェ、夜は酒場という二面性がより伝わるよう、シンプルで力強いデザインに仕上げたという。昼と夜を白と黒で表現し、黄色をサブカラーとした。
 
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「PRONTO(プロント)」新旧VI(ビジュアルアイデンティティ)

「PRONTO(プロント)」新旧VI(ビジュアルアイデンティティ)

 
近年のデザインは、色数も少なくシンプルな表現のフラットデザインが増え、情報のシンプル化が加速している。食品や飲料のパッケージでも見た瞬間に分かりやすいデザインが増えた。一説には、スマートフォンの普及で情報過多となってしまったことで、複雑な情報を受け取りづらくなっていることに起因しているという。
 
情報量や色を絞ってロゴをシンプルにすることは、視認性の向上や洗練されたイメージにつながるだけでなく、企業やブランドのメッセージが伝わりやすいというメリットもある。今後も、シンプルなロゴに変更するブランドは増えていくだろう。