〈伏見業務用事業部長「ユーザーのオペレーション課題解決する提案強化」〉

味の素冷凍食品の伏見和孝執行役員マーケティング本部業務用事業部長は17年度上期の事業の取り組みと下期の方向性について次のように説明している。

「上期の業務用マーケットは引き続き堅調に推移している。外食は前期比3%増、給食は横ばい、惣菜は3%増。外食の一般市場はやや厳しいが悪くはない。洋風FFが継続して牽引、居酒屋が苦戦。外食の大手主要企業の上期の状況は8割方が増収増益決算。給食は産給堅調、学給は厳しいが、メディカル給食が伸長し全体では横ばい。惣菜は社会構造の変化を反映し堅調。業務用は全体として業態の多様化、細分化などによりボーダレス化が進行している。

当社の上期の売上げは前年水準で、計画には届いていない。外食、給食は前期を上回り堅調だが、市場が伸長している惣菜ルートでコンビニとの取り組みに濃淡があった。コンビニとの販促、アイテム対応で課題を残した。下期は上期に引き続き、当社ならではの新しい着眼と技術により、ユーザーのオペレーション課題を解決する提案を行う。モノを売るというよりも課題解決できるサービス提案を強化し、営業担当がユーザーとのプレゼンテーションや商談時に利用できる『厨房オペレーションお役立ちガイド』などのツールも用意した。生活者には美味しさを、外食ではアルバイトでもプロの味が出せ、惣菜や外食では経時があっても美味しいモノを届ける。課題解決企業としてさらに進化したい」。

〈春の「袋のままスチコンで焼餃子」、秋は「ガツうま!チャーハン」高評価〉

味の素冷凍食品の17年度上期の業務用事業は、商品カテゴリーでは「デザート類、餃子、焼売が堅調だが、惣菜向けのチキン加工品、コロッケ等がやや不振」(伏見業務用事業部長)。

17年春夏の業務用新商品は、袋のまま焼き調理ができる焼き目付き餃子の「袋のままスチコンで焼餃子」と、ユーザーは自然解凍してそのまま店頭パックに詰めるだけ、生活者は店頭パックのままレンジ調理できる「レンジでおいしい焼餃子」が好調。「人手不足、コスト増が深刻になっているユーザーの悩みを現場起点で解決、生活者には美味しさを提供すること、これを基軸に据えた商品」としている。「袋のまま」は袋のままホテルパンに置くためホテルパンが汚れず、洗浄の手間も省けるメリットも評価ポイントという。

デザートでは果実をたっぷり使った「ダブルベリータルト」や「パイン&マンゴータルト」のほか、フリーカットケーキの「ピスタチオ」が好調で、フリーカットの「抹茶」はインバウンド需要が伸長している。

伏見事業部長は「デザート類の貢献は引き続き高く、春新商品の貢献度は全体でも高い。加えて秋の新商品の手応えも十分」と述べている。

秋冬の新商品の「ガツうま!チャーハン」は調理オペレーションによる経時変化に強い炒飯。炊飯ジャーに4時間保管しても品質劣化はなく、不快な蒸れ臭を抑制し好評だ。外食やサービスエリア、パーキングエリア、フードコート、中華レストランなどでの利用を想定していたが、惣菜や給食施設も多く、ホテルビュッフェ含め幅広い。また、「ねぎ油香る炒飯」は惣菜向けの炒飯。スチコン設計で、通常40分かかる調理時間が袋のまま15分の時短調理。オペレーション対応に加え、「ガツうま!」は900g袋、「ねぎ油香る」は600g袋で、「無駄のない適量調理が可能」との評価も高い。「ミニチキン」(甘酢たれ)は8種類の調理ができるマルチ調理。「給食弁当で自然解凍が利用できるなど幅広い業態に浸透してきた」としている。また、デザート類ではカット済みで手間のいらない「ミニカットケーキミルクレープ」(48個525g、3cm×2.6cm×2.7cm)が、「品質感があり、保管し易く、取り出し易く、凍ったままでも食べられる使い勝手の良さが評価されている」という。

〈冷食日報2017年11月30日付より〉