シマダヤの足元10~11月の業績は、売上高が前年並(100%)、利益面でも前年並で、4~11月の売上高・利益ともほぼ前年並で着地する見込みだ。7日、専門紙記者団の取材に対し、岡田賢二取締役マーケティング本部長が答えた。

岡田取締役は「90周年の2021年までを見据えた中期経営計画『SCG90(Shimadaya Change& Growth90)』の2年目で、ほぼ順調にきている。1つのテーマは、働き方改革・生産性向上・労働時間短縮があり、効率化に取り組むとともに、法令違反のないよう実態把握に務めた。2つ目に、成長市場である関東・京阪神でのシェア拡大があり、上期は家庭用チルドで関東1.1ポイント増・京阪神0.8ポイント増、冷凍では関東0.4ポイント増と全体を上回った。3つ目は、健康・簡便・個食の“シマダヤの3K"を目指した商品開発。家庭用チルドでは『即席生ラーメン』、業務用冷凍では、『真打糖質コントロールうどん』、家庭用冷凍では『糖質40%オフうどん』など開発できたが、販売はまだ不十分だと思っている。4つ目に生産体制の構築。今年は欠品商品などあり、ご迷惑を掛けた。生産と販売の連携を強化するとともに、やるべきことをやる」など述べた。

これまでの販売実績について、上期(4~9月)は、家庭用チルド99%、家庭用冷凍105%、業務用冷凍101%で推移。

【家庭用チルド】では、「流水麺」の素材3品(そば・うどん・そうめん)は6%増、健康訴求の「本うどん」・「本そば」が分母は大きくないが40%増と伸長。「本うどん・そば」は、一巡した下期も10%増ほどで推移しており好調。「ターゲットとする高齢者の方を中心に、問い合わせも日に日に増えている」という。また、11月13日から3カ月間、BS放送でのTVCMも投下し、さらなる成長を目指す。

【家庭用冷凍】は、直近10~11月も7%増と堅調推移。「チルド生麺が落ちる中、即席性のある冷凍は堅調傾向がある」という。家庭用冷凍の売れ筋は①稲庭風うどん3食②食塩ゼロ藪そば3食③食塩ゼロ稲庭風うどん3食④ほうとう⑤野菜タンメン――の順だという。

【業務用冷凍】は直近10~11月も前年並で、ここまで微増。

流水解凍可能で、ゆでのび防止タイプの「α麺」は、人手不足を受けSMデリカやホテル朝食での採用もあり7%増と伸長。ボリュームが大きい基幹商品の「太鼓判」シリーズも堅調で、売れ筋上位は①太鼓判讃岐うどん②太鼓判ラーメン③太鼓判日本そば――が占める。一方④北海道幌加内産そば使用石臼挽きそば⑤α麺讃岐うどん――と付加価値商品も売れ筋の上位に続く。岡田本部長は「コモディティだけではダメで、アッパーの付加価値商品を伸ばしながら、本来はミドルの『真打』シリーズを骨太にしたいところだが、若干市場で売り負けている感がある。真打をどう売るか、課題の1つだ」という。

〈業務用調理麺は製造能力向上、健康訴求商品の育成を強化〉
外食・中食現場での人手不足を受けて需要が高まっている業務用調理麺類は、製造能力を高めて取り組む。春に発売し、需要拡大から一時休売となった「調理上海焼そば(極細めん)」は休売の影響で一時落ち込んだがここへ来て回復・伸長しているという。

また、今秋発売の業務用冷凍商品について、冷凍麺では今まで実現できなかった“ふっくらやわらかい"タイプのうどんを実現した「太鼓判 ふっくらうどん」は、「大きくしたい商品だが、まだ成果が出ているとは言えず、少し遅れている」という。

「真打 糖質コントロールうどん」は「業務用の中では健康訴求は少し遅れているが、特長が分かりやすいもの、たとえば『真打』の七穀うどんなどは、お店でも単価が上げやすく注目されている。そうした中で、食塩ゼロとともに糖質コントロールは可能性を感じており、育成したい」という。

〈冷食日報2017年12月11日付より〉