17年度(18年3月期)の売上高は前期比3%減132億円の着地と見ている。上期も3%減だったが、その推移が4~11月も続いている。

利益は前期水準の着地となりそう。為替の変動幅が小さかった。原料価格は、国産品、輸入品とも上昇基調だが、その状況に応じて、個別アイテムごとに価格改定をお願いする。運賃の値上げも今後大きく響く。

冷凍野菜の環境はラニーニャが発生するなど天候不安定がネックになっている。国産の葉物野菜も低温続きで思うように成長できず、欠品状態が続いている。生鮮野菜は高騰しており冷凍野菜への問い合わせが増えているが、国産凍菜の原料は生鮮と同じ状況で手当てが難しく、賄えるものは輸入品でしのいでいる。在庫の余裕はなく、緊急対応にならざるを得ない。特に葉物凍菜への需要が強まり、輸入は台湾のホウレン草、中国の春菊等が増加している。

この中で、当社では家庭用冷凍フルーツの売場作りと定着に力を入れている。当社は冷凍フルーツの先駆けとして市場を広げてきたが、コンビニに冷凍フルーツが並ぶようになってから認知度も急に高まってきた。17年度に仕掛けを作り、18年度はさらに取り組みを強化したい。

今春にはリーチインケースに合わせたパッケージへの変更も含め、アップルマンゴー、ベリー類等5アイテムを新シリーズとして発売し、量販店、ドラッグストア等に訴求する。売場に5アイテムがそろうとインパクトがある。「朝も昼も夜も冷凍フルーツ」のコンセプトで展開する。

業務用フルーツもブルーベリー、マンゴー等で取り組んでいるが、最近では皮ごと食べられる500gのブドウが伸長している。業務用フルーツはホテルレストランや外食需要が中心。業務用凍菜はエクアドル産ブロッコリーやベトナム産ヤングコーンカット等に加え、ネギ、ニラなどニッチ商品も得意とするところだ。

〈「戦略企画本部」は国内外の産地開拓で成果=矢野社長〉
市川リパックセンターでは人員確保に苦労している。全5ライン中常時稼働は4ラインの状況だ。時給等の人件費を上げれば人員確保できるといった状況でもない。

今後の対応策は、選別レベルは落とさずに作業できる機械設備の導入を考え、生産性向上に繋げたい。また、現地パック化も考える。原料選別が現地で一定以上のレベルでできれば、また、品質保証など日本基準に見合う選別が可能な工場であれば現地パック化を推進したい。現在、現地パックはタイのマンゴーで行っている。他のフルーツや凍菜も考えるが、品質保証とのセットで進める。

当社は16年4月に組織改正を行い、営業組織を家庭用、業務用、加工原料に分けた。特に家庭用で効果が出てきた。新商品を定期的に発売できるのもこのチームと開発グループの共同作業の成果である。業務用、加工原料もさらに強化していく。

「戦略企画本部」は多様な産地に行き、新しい商材を見つけるなど将来につながる仕事を行っている。今までつながりのなかったところとネットワーク作り、当社が弱かったエリア強化として欧州や中南米で成果があった。凍菜やフルーツ以外の商材の開拓も進めている。大きなユーザーとの取り組みもある。国産凍菜も今までにない産地開拓や新たな商品のテストなど行っている。

18年度の売上計画は6%増140億円。特に品質保証と開発の2セクションの強化を図っていく。

新商品は家庭用冷凍フルーツのほか業務用でも新たな商材を発売する。また、16年度に天候問題から厳しかった北海道産フライドポテトは17年度の新物から再発売した。18年度に力を入れ販売し大きく伸ばしたい。

〈冷食日報 2018年1月15日付より〉