テーブルマークの家庭用冷食は18年度1~9月期、売上高は前年同期比3%増で推移した。同社では同期の家庭用市場を2%増と見ており、それを上回る業績を残した。

同社では冷凍食品について今年の3月に、主力商品であるうどんとお好み焼き・たこ焼きの値上げを実施した。春先には一時、販売の鈍化が見られたものの、テレビCMなど積極的なプロモーションも奏功して増収を確保した。当期は昨年に引き続き、春夏の冷凍麺の拡販に取り組んだ。冷凍うどんのテレビCMには俳優の松山ケンイチさんを起用。同社としては5年ぶりのテレビCMで、東名阪エリアで放映した。CMに連動して売場での販促活動も行い、6月~7月の冷凍うどんの販売は2桁伸長した。前年はレンジ調理を訴求した販促によって2桁増と売上げを伸ばしており、そこに積み上げたかたちだ。

麺では春の新商品「かねふくの明太子使用明太クリームうどん」が売上貢献したほか、「肉味噌ジャージャー麺」など汁なしのトレー入り具付き商品が大幅に売上げを伸ばした。和風スナック市場が好調に推移する中、同社もお好み焼きで“プラス1SKU"(豚玉や豚モダン)の取り組みを進め、配荷を増やしたことが売上げの増加につながった。今秋はお好み焼きのパッケージデザインに統一感をもたせて販促を強めている。

たこ焼きは値上げの影響を受け、大容量品は一部、競合商品に流れたが、6個入り個食商品が好調。6個入りはソース付きの「ごっつ旨い 大きなたこ焼」とソースとマヨソース、かつお節、あおさが付いた「同 大粒たこ焼」を品ぞろえするが、一部店舗で付属品の少ない分安価な「大きなたこ焼」にシフトする動きもあったという。

米飯では春の新商品「肉めし」が好調を続けている。発売当初は想定を超える引き合いから生産が追い付かない状況もあり拡販を抑えたが、この秋には生産体制を整え、配荷を広げている。

和風米飯は市場全体も苦戦(9%減)と見ており、同社でも前年割れで推移した。ただし秋の新商品「だし香る 鮭五目ごはん」の配荷は順調だ。

弁当市場は当期も依然として5%ほどの縮小で厳しいと見るが、同社では弁当商品の売上げは前年を上回った。「ふっくらオムレツ」「のりっこチキン」「栗かぼちゃコロッケ」などの主力品の販売が好調だという。

食卓のおかずでは「塩から揚げ280g」が2桁増と好調。首都圏を中心に伸びている。増量セールも実施しつつ、国産・ムネ肉・塩味――の特徴からから揚げ売場で一定のポジションを獲得した。食卓向けにいち早く取り組んできた「いまどき和膳」はこの秋に縦型パッケージにリニューアルした。

12月期末に向けて、需要期を迎えるうどんをはじめとした麺類は、冷凍麺GO!GO!(5・5)戦略(売場に素材麺と具付き麺をそれぞれ5SKUの導入を図る取り組み)のもとで秋の棚替えを好調に迎えている。10月からテレビCMを再開。今度は東名阪以外の地域に集中投下している。11月からは消費者プレゼント企画「うどんでどんどんキャンペーン」を展開しているところだ。

お好み焼き・たこ焼きの「ごっつ旨い」シリーズでも10月から「ごっつでかい」消費者キャンペーンを実施中だ。「お好み焼ふとん」や「たこ焼クッション6個」などオリジナルグッズが当たる。秋の新商品では中華麺に挑戦した。有名店の「麺屋武蔵」監修で個食の具付き麺と3食入り玉麺を品ぞろえした。有名店監修とすることでトライアルを狙う。玉麺は鍋の〆として提案していく考えだ。

〈冷食日報 2018年11月19日付より〉