〈業務用は前年並で合計も好調〉
日本製粉の18年度上期における冷食販売実績は、市販用が2ケタ増と好調に推移。業務用も前年並で、合計でも好調に推移した。11月30日、宮田精久理事冷凍食品部長が報道陣の取材に答えた。

市販用冷食の上期の販売動向は、主力の個食パスタ、「オーマイいまどきごはん」のトレー入り米飯、「オーマイよくばり」シリーズのプレート類が好調でいずれも2ケタ増で着地した。

個食パスタでは、主力の準高価格帯「オーマイプレミアム」が引き続き好調。上位5品は▽海の幸のペスカトーレ▽彩々野菜 海老と5種野菜のペペロンチーノ▽たらこといか▽彩々野菜 舞茸となすの香味醤油▽蟹のトマトクリーム リングイネ――の順だが、伸び率は海老と5種野菜のペペロンチーノ、蟹のトマトクリームが特に良かった。

大盛りタイプの「オーマイBIG」も伸長。「これまで“トレー入り”であることを訴求しきれていなかったが、ここへきてトレー入りという付加価値の認知度が高まってきている」と見る。

今春、チャレンジ商品として発売した高価格帯パスタ「オーマイ具の衝撃」は想定を上回り好調。「高価格帯パスタではこれまでさまざまな商品を投入しながらなかなか成功には繋がっていながったが、圧倒的具材感という分かりやすいコンセプトが生活者にきちんと伝わったことが好調に繋がった」という。

米飯「いまどきごはん」は、袋入りのバラ米飯と違い、トレー入りできっちり盛り付けるスタイルが評価され伸長。中でもスープごはんの「カルビクッパ」「参鶏湯」はトレー入りならではの独自メニューとして評価されている。

プレート類では、従来の洋風「よくばりプレート」に加え、今春、和風メニュー「よくばり御膳」を追加。これもトレーがポイントとなり、オフィスのランチ需要や小売店のイートインスペースなど、これまでとは違った食シーンにも利用機会が広がっているという。お弁当パスタ類は、少子化の中で市場がシュリンクしているが、シェアが高まり、前年をクリアした。

〈個食パスタは主要3ブランドを柱に注力、トレー入りの食シーンを拡大〉
今秋は「具の衝撃」から「海の幸クリーム」「和風明太バター」の2品を発売。2品とも出足好調で特に「海の幸クリーム」が良い。プレート商品では、今春より展開する和風プレートの「よくばり御膳」で「五目ご飯と鶏と野菜の黒酢あん」を発売。従来品とおかずとご飯の場所を入れ替え、おかずを増やして野菜たっぷり100g とし、ご飯を小盛りにして発売。メインターゲットの女性に響き、好調だという。

「いまどきごはん」から発売した新基軸「ひとり鍋 牛すき鍋」「同 豚チゲ鍋」も好調で、特にミニスーパーチャネルで顕著。これからの鍋シーズン本格化にさらに期待する。

下期の方針として、個食パスタでは▽プレミアム▽BIG▽具の衝撃――の3ブランドを柱に注力。トレー入り米飯、プレート類も含めて“トレー入り”をこれまで以上に訴求し、オフィスのランチ需要などの食シーン拡大を積極的に提案する。

また、これまでさまざまなチャレンジの中でアイテム数を広げてきていたが、今後、チェレンジ商品は引き続き投入するものの、既存アイテムのブラッシュアップなどにより単品力の強化を図る。その中でパスタにおいては、より付加価値を差別化に繋げやすい「プレミアム」「具の衝撃」への経営資源投入を高めていく。

〈業務用は人手不足背景に焼成済みスナック、調理済みパスタ好調〉
業務用冷食の上期売上は全体では前年並だが、人手不足を背景に自然解凍の焼成済みスナック類、レンジ調理可能な冷凍調理済みパスタ「Presto」の引き合いが強まっているという。また、国産プレミアムパスタ「レガーロ」の業務用冷凍品も動きが良いという。

業務用では、外食チャネル、とりわけカフェ業態を中心に注力。「Presto」を中心に、カラオケ・レジャー施設など厨房が大きくない業態へも力を入れる。また、糖質オフカテゴリーのパンなどは、ボリュームはまだ小さいが引き続き提案していく。

〈冷食日報 2018年12月11日付より〉