〈新レイアウトなど新たな試みも〉
イオンサヴールは3月14日、運営するフランス発祥の冷凍食品専門店「ピカール」の新店舗「ピカール横浜ベイクォーター店」(横浜市神奈川区)をオープンする。日本9店舗目となる同店は東京以外に初めて出店した。品ぞろえは既存店と同程度の約360SKUをそろえる。イートインスペースを設けたほかデザートやスナックのドリンクセットも販売する。横浜駅からのアクセスは良好で、近隣だけでなく県内広域の住人からも注目を集めている。営業時間は10~21時。

新店舗は、JRや私鉄、地下鉄の通る横浜駅から徒歩5分ほどの場所にある。今回の出店について、イオンサヴールの小野倫子社長は「立地だけでなく駐車場も併設している点が良かった」と話す。また、モール側としても今回のピカール出店を「非常に良いご縁だった」(運営会社広報担当)と期待を寄せる。

モールは横浜駅から近いものの、近隣は大型のショッピングセンターが林立する激戦区だ。競合と比べると同モールは少し入り組んだ場所にあるため「特徴あるテナントをそろえなければ差別化にはなりにくい」と語る。今回のピカール出店への期待は高い。

また、出店発表後の問い合わせも非常に多かったという。近隣にはタワーマンションなども多く並ぶが、スーパーなど日常的に食品を購入できる場所が少なかった。今回の横浜出店は近隣から好意的に受け止められているという。また、鎌倉在住のピカール利用者は「これまで中目黒まで通っていたが、今後は横浜で行けるようになるのはとても嬉しい」と話す。都心まで足を伸ばしていた県内の顧客にとっても通いやすくなる。新店舗は、ヨーロッパでは昨年11月から導入した新しい内装やレイアウトを採用している。簡便性の高い商品を集めた棚を作るなど商品の括りを変更した。店内の雰囲気も木目調のデザインを取り入れて温かみを演出している。今後については「研究中でまた変えるかもしれない」(小野社長)という。

イートインスペースではより短時間で調理できるよう、業務用の電子レンジを導入した。クロワッサンやデザートなど一部商品と飲料のセットも販売し、店舗で焼き立てのクロワッサンなどを味わえる。また、店舗外には冷凍商品を一時保管できるロッカーを設置している。他で買い物や食事をする際に最適だ。営業終了後の23時まで利用できる。

13日にはメディア向けの内覧会を実施した。小野社長は新店舗について「立地に合わせてランチやお茶、カフェなどを強化した」と話す。事業の今後については「まだ足りていない部分も多い。今年1年は横浜を皮切りに新規出店し、品数も増やして取り組みたい」と力を込めた。

〈冷食日報 2019年3月14日付〉