日本アクセスの取引先業務用食品メーカーで構成するアクセス業務用市場開発研究会(AG研)は4月23日、東京・大崎の日本アクセス本社で第9回目となる定時総会を開催した。今期は、前期に発足したエリアMD部会とメニュー開発研究部会の連携をさらに強め、活動を強化。18年度のAG研採用実績が計1億2,000万円だったところ、19年度は3億円、20年度は10億円という数値目標を掲げた。会員企業数は4社増の170社となった。

総会の中で、今年度の活動方針が示され、活動スローガンは「一歩先の未来への挑戦」とした。そのコンセプトは「社会環境や時代とともに変化する食の環境とニーズを捉え、消費者の視点に合った一歩先の未来の創造(メニュー)と変革(市場開拓)に挑戦する」ことだという。

また、活動テーマは「祭・職・健・美」」とし、
▽祭=季節や催事などに合わせたメニュー提案
▽職=職人気質のように、それぞれの技を持ち寄り、誇りを持って納得のいくメニューを提案
▽健=健康を意識した「思いやり」のあるメニューを提案
▽美=見た目も美しく、美味しいメニューを提案
――することを目指していく。

組織としては、メニュー開発部会に加え、昨年8月からエリアMD部会を発足させた。従来、部会ごとにメニュー開発を行い、日本アクセスのフードコンベンション(展示会)や地区提案会で提案することが活動の中心だったが、それに加えて全国7+広域の8エリアで、得意先小売業・日本アクセスエリア担当・AG研会員メーカーで、エリア特性に合わせたチームMDを実施することで、より具体的な成果を求める体制とした。昨年度はエリアチームMDによる取組成功事例が出てきており、今年度は反省点を見直し、それをさらに加速させる。

日本アクセスの古澤慎介業務用MD部長(4月1日付で就任)は、18年度のAG研取組実績は、エリアMD採用実績が1億1,000万円、メニュー部会採用実績が1,000万円の合計1億2,000万円だと明かした。また、19年度はエリアMD2億5,000万円、メニュー部会5,000万円の計3億円、2020年度は計10億円という取組目標を掲げた。

なお、メニュー開発部会は今年度▽惣菜・サラダ▽米飯・寿司▽調理パン▽居酒屋▽レストラン・定食▽ベーカリー・カフェ▽給食▽加工原料――の8部会で活動する。

〈新会員にライフフーズなど9社、会員数170社に〉
今年度の新規会員メーカーは、
▽イースタンフーズ(冷凍とろろ、山芋加工品、冷凍野菜)
▽伊藤園(お茶関連)
▽かね貞(魚すり身惣菜)
▽キリンビール(酒類)
▽富永貿易(酒類・パスタ・オリーブオイル等)
▽八海山(清酒)
▽メロディアン(コーヒーフレッシュ・飲料・デザート等)
▽ライフフーズ(冷凍農産等)
▽和弘食品(だし・エキス等)
――の9社。5社が退会したため、会員企業数は170社となった。また、活動活性化を図るため、表彰・報奨制度を創設。最優秀賞1本、優秀賞2本、会長特別賞1本を予定し、来年4月の次回総会懇親会で表彰する。なお、総会の議案はすべて全会一致で可決された。

〈日本アクセス18年度業務用商品売上高は4,654億円、AG研会員構成比61.1%〉
特別会員代表としてあいさつした日本アクセスの佐々木淳一社長および、AG研の活動報告をした古澤業務用MD部長が18年度の日本アクセスの業績に一部ふれ、業務用商品売上高は前年を上回る4,654億円で、うちAG研会員メーカーの売上高は構成比61.1%の2,842億円を占めるとした。

一方、総会後の懇親会であいさつした日本アクセスの西村武副社長は「AG研の成功事例が少し出てきたものの、18年度業務用の売上増93億円のうち1億2,000万円と貢献度は1%ほどで、まだまだ満足できるものではない。生鮮デリカを戦略事業から中核事業へ据えると取り組んでいるがまだまだまったく足りない」「AG研は“儲かる香りのする会"と言ってきていたが、20年度10億円の目標でも1ケタ違うと思う」など檄を飛ばしていた。

〈冷食日報 2019年4月25日付〉