日清フーズの昨年度における、家庭用冷凍食品の売り上げは、通年で前年の売り上げを超える。中でも好調だったのは「THE PASTA」シリーズと「青の洞窟」シリーズだ。また、今春パッケージリニューアルをした「もち麦リゾット」は、今秋を目途に機能性表示食品の表示取得に向けて準備を進めている。
機能性表示食品の表示取得に向けて準備を進めている「もち麦リゾット」

機能性表示食品の表示取得に向けて準備を進めている「もち麦リゾット」

同社で好調だった商品は「マ・マー THE PASTA 香味野菜のミートソース」「同4種チーズのカルボナーラ」「同ソテースパゲティ ナポリタン」が好調だった。「マ・マー 大盛りスパゲティ ナポリタン」「同ミートソース」も順調に推移したという。
 
パスタについては、冷凍パスタとしては高価格帯の「青の洞窟」シリーズは2桁弱の伸長を見せる。12月には東京・渋谷で大規模なイルミネーションイベントを行い、同月における売り上げは過去最高となったという。イベントに合わせた期間限定品2種(「4種魚介のペスカトーレ」「海老と帆立のうにクリーム」)も投入し、2月までに予定数量を売り上げたという。「売り場によってはエンドを使った大規模な展開もあった」(同社担当者)という。「青の洞窟」ブランドの公式アカウントのフォロワーも増えており、ブランドの認知度は高まりをいせている。

昨年12月に展開したイルミネーションイベント「青の洞窟 SHIBUYA(渋谷)」

昨年12月に展開したイルミネーションイベント「青の洞窟 SHIBUYA(渋谷)」

ボリュームゾーンの「THE PASTA」シリーズは、SKU数を絞り込んだものの、既存品のミートソースが好調に推移するなどして伸長した。大盛り商品は前年並み、「超もち生パスタ」シリーズは苦戦した。
 
新商品は「マ・マー 超もち生パスタ 小柱と枝豆の爽爽 レモンクリーム」が想定以上の出足。担当者は「最初は半信半疑だったが、フタを開けると結構順調だった」という。「同あさりの旨辛ぺぺロンチーニ」も堅調に推移している。また、今春から「マ・マー 大盛り」で導入の縦型パッケージは「反応は様々だが、売場の置き方によっては意外に良い」という。
 
パスタ以外では、今春パッケージをリニューアルした「もち麦リゾット」も堅調だ。テレビCMの効果もあるという。健康機軸の商品は他社でも投入を進めるカテゴリーで、同社でも「しっかりと育てていく」商品群だ。今秋には機能性表示食品として提案できるよう進めていく。中食需要に応える商品として新しく投入した洋風惣菜の「Smart Table」シリーズは、商談を進めつつあるという。当初は秋発売予定だったが「消費税増税が控えており、商品はすでに出せる状態だったため予定より早く投入」している。洋風の惣菜は、一般のスーパーでは少ない商品で「大量に売れる商品ではないと思うが、定番品になれるようしっかりと提案したい」と意気込む。

「Smart Table 7種の野菜がうれしいカポナータ 究極トマトソース仕立て」

「Smart Table 7種の野菜がうれしいカポナータ 究極トマトソース仕立て」

しかし、お弁当商品については厳しい状態だという。カテゴリーの壁が崩れつつあり、「初めから弁当しか、という提案では難しい」という。今後もレシピ提案などのキャンペーンを継続的に行う。今後もSNS などで情報を発信し、一層の認知度向上を図る。値ごろ感のある商品ばかりでなく、付加価値の商品を多く提案することで、喫食者の支持獲得と単価アップを目指す。「情報が多くある中で、ただ流しているだけではなかなか難しい。うまくこちらに興味を持ってもらえるように取り組みたい」。
 
〈冷食日報 2019年5月21日付〉