米国ポテト協会が中食向けの提案を強化へ 惣菜担当向けにセミナーも

米国ポテト協会は、今期の活動でスーパーなどの中食向けにメニュー提案などを行う。外食向けの提案を主に取り組んできたが、伸長する中食産業への提案で米国のポテトの利用を伸ばしたい考えだ。幅広い世代から支持を得られるメニュー提案で利用の促進を図る。

2018年12月と今年6月に、同協会はスーパーなどの関係者に向けた惣菜のメニュー提案につながるようなセミナーを実施した。友田理絵プログラムマネージャーによると、「(惣菜の担当者に)話を聞くと、スーパーの方たちはポテトのメニューをまだほとんど手掛けていなかった」という。

スーパーでのポテトメニューは、これまでクリスマスなどのパーティー向け商品が中心となっていた。アメリカ産のポテトでよく使われるラセットポテトという品種は「カリカリ」の食感が長持ちするため、テイクアウトにも適していることを伝えた。

中食は有職女性の増加などを背景に伸長し続けている。日本惣菜協会の統計によると、市場規模は2009年から伸長を続け、2018年の市場規模は2009年から約2兆円増え、10兆2,518億円となった。今後、消費税の増税で外食の需要より、軽減税率の対象となる中食の需要はさらに伸びるとの見通しもある。

同協会は外食向けに、さまざまな具材やソースを乗せた「ローディッド・フライ」を紹介し、飲食店でのメニューとして採用を増やしつつある。今後は一般消費者向けのプロモーション施策も検討する考え。

〈冷食日報 2019年7月5日付〉