ニチレイフーズは、業務用商品提案会「ニチレイフーズフェスタ」(Nフェス)を1月23日の中部会場(名古屋)を皮切りに、全国7会場で展開している。2月4日には東京・丸の内の東京ステーションホテルで、「ニチレイフーズフェスタ東京会場」が開催された。卸・ユーザーをターゲットとし、全国で3,000人超の来場を見込む。Nフェスは2016年度から4回目の開催となる。

提案会では2020年春夏新商品を中心に、主にカテゴリー別に提案する「主力カテゴリー別提案ブース」および、業態別の「外食・惣菜向けご提案ブース」、インバウンド向け中心の「海外からのお客様向け商品」の3つのテーマで商品を試食も交えて提案。また、フードダイバシティ(株)の守護彰博社長を講師に招いた講演「2020を迎えてフードダイバシティの対応について」や、映像プレゼンテーション「2020『Time Value』というビジネスチャンス」の放映なども行った。

映像プレゼンテーションでは、インバウンド需要とフードデリバリー需要の両面で、「時間を価値と捉えた考え方」で、外食・中食市場でビジネスチャンスに繋げる方法を、生活者4,000人を対象に同社が実施したアンケートの結果を基に提案。

平日のランチをどこで食べているかを調べた調査でともに構成比9.7%であった「外食」「事業所給食」業態に着目し、生活者は、外食では食事提供までの時間に、事業所給食ではメニューの種類の少なさなどに不満を持っていることから、質の高い多彩なメニューをスピーディに提供することで、新たな顧客を獲得できるとした。

一方、中食業態では、惣菜利用者のうち女性では58.2%が「後ろめたい」と感じていることから、食卓に前向に利用してもらえる商品が必要という。また、生活者のスーパーマーケットへの18時以降の来店者は、1999年には16.8%だったのに対し、2019年は33.1%とほぼ倍増。18時以降の温惣菜充実が生活者のTime Valueに寄与するとした。

こうした状況に対し、同社では
〈1〉品質のさらなる向上
〈2〉手間の改善
〈3〉メニュー作成のサポート
――の3つの取り組みで対応。
〈1〉では、原料処理におけるAI を用いた選別、〈2〉では船橋工場に併設した船橋パックセンターによる肉・魚・野菜をキット化するアッセンブル機能の導入、〈3〉では調理担当者向けのレシピ動画によるメニュー作成サポート(現在作成中)といった機能により、仕入れや下ごしらえの時間削減およびメニュー開発の時間削減による「Time Value の創出」を提案した。

同日開催した記者会見で、松尾哲哉執行役員業務用事業部長は「商品提案に関してはお客様満足による経済価値向上、社会的課題の解決による社会的価値の向上を〈1〉シェフの手作りに「代わる」おいしさの実現〈2〉パーソナル・健康感のある機能・メニューの充実〈3〉少人化・料理スキルを補う時短調理のご提案〈4〉ECO・節約・食品ロス削減による環境との共生――と、4つのキーワードをもとに提案している。今年は特に現場主義を重視し、営業支社中心で組み立てている。私自身、現場の人たちが非常にやる気になって対応してくれていると感じており、好感触で捉えている。プレゼンテーションでは、東京五輪でのインバウンド需要増やフードデリバリーの盛り上がりでのビジネスチャンスに向けた提案、および生活者4,000人への調査を基に、働き方改革時間価値=TimeValue が高まっており、それをキーにした各業態への提案などを紹介している」など述べた。
ニチレイフーズ・松尾哲哉執行役員業務用事業部長

ニチレイフーズ・松尾哲哉執行役員業務用事業部長

なお、Nフェスは1月23日名古屋、1月30日福岡、2月4日東京、2月7日広島、2月14日大阪、2月20日仙台、2月27日札幌と、全国7会場で順次開催していく。
 
〈冷食日報2020年2月19日付〉